かつては概念的なものと考えられていた遺伝子治療は、現在では現実に近づいています。遺伝子治療がより広く採用されるようになると、より大きなバッチサイズが必要となり、最終的にはクリーンルームの利用可能なスペースサイズと相反することになるでしょう。すでに、1平方センチメートルあたりのウイルスベクターの生産量を増やすことが急務となっています。コーニングはこの需要に対応するために、歩留まりを向上させるための開発を進めています。
コーニングは、細胞培養における長い歴史と専門家としての経験をもとに、Corning® HYPERStack® や Corning CellSTACK® 容器のようなウイルスベクター製造プラットフォームを提供しています。これらのベクターは、モジュール型生産設備に簡単に統合でき、大規模なベクターの生産を可能にします。カスタマイズされたクローズドシステムの接続により、効率的なシングルバッチ処理のために複数の容器を一緒に連結することができます。
コーニングは、先端治療用の接着細胞製造の需要と課題に引き続き対応するため、接着細胞生産プラットフォームの利点と浮遊培養製造システムのスケールおよび自動化を組み合わせた新しいAscent™ Fixed Bed Reactor (FBR) システム(日本未発売)を開発しました。