遺伝子治療のスケールアップに必要な条件となるプラットフォームや培地、培養表面、培養容器、各種機器を考えると、ウイルスベクター製造プロセスの開発には、数々の課題がつきものです。
それだけに、遺伝子治療法のスケールアップやスケールアウトの際に研究現場で見落としがちなポイントがいくつかあり、その結果としてプロジェクト自体が後退するようなことになるのも驚くに当たりません。いわばよくある落とし穴にもかかわらず、ほとんどの研究者が手遅れになるまで問題を認識していないのです。
コーニング ライフサイエンスのお客様や社内のアプリケーションサイエンティストを束ねる立場のJohn Yoshi Shyu博士は、バイオプロセスアプリケーションに小さな問題がたった1つあるだけでも、ウイルスベクター製造の予測と実際の結果に大きなギャップが生じかねないことを、身をもって知っています。博士は、遺伝子治療プロセスのスケールについて知っておくべき4つの重要なポイントを指摘します。