ローラーボトル、多層型容器、マイクロキャリア、バイオリアクター・・・。ワクチン生産に用いる接着細胞用プラットフォームの選定となると、多種多様な選択肢があふれています。的確に選定するには、表面積から規模まで、幅広い条件を考慮する必要があります。
何をどう選ぶかがプロジェクトの成否を大きく左右します。そこで、どのようなゴールを目指すのか熟慮したうえで、選択肢をしっかりチェックすることが大切です。最初に徹底的に精査しておけば、最も効果的な製品を選定し、期待どおりの成果を達成すべく、プロジェクトを軌道に乗せることができます。
「ひとくちにプロセス最適化と言っても、研究目的によって進め方は異なり、当然、必要な材料や手法も違ってきます。」そう語るのは、コーニング ライフサイエンスのフィールドアプリケーションサイエンティストマネージャー、Chris Suarez博士です。「ですから、最終的にめざす姿を頭に描いてから始めるのがいいと、いつもアドバイスしています。その細胞株の目的は何か、そして最終的なシードトレインをどう描いているのか、ということです。こういう点を最初に検討しておけば、プラットフォーム選定も円滑に進みます。」
どの条件を考慮すべきか、それによってどういう効果が見込めるのか。Suarez博士のアドバイスをご紹介します。