均一、便利、確実
疾患モデル作成や創薬開発において、臓器と比べた際の構成や機能の類似性からオルガノイドの需要がますます高まっています。細胞外基質(ECM)は、生化学的なシグナルと構造的な支持を提供する点で、細胞の生存要件において重要な構成成分です。たとえば多孔性と強度は、オルガノイド構造において細胞の遊走、挙動、極性のシグナル伝達を調節します1, 2。
Corning マトリゲル基底膜マトリックスはもっとも広く参照されている3D細胞培養ツールのひとつで、これまでに多くの発見に貢献してきた基質でもあります。新発売のCorning マトリゲル基底膜マトリックス オルガノイド形成用は、そのマトリゲル基底膜マトリックスの、オルガノイドの増殖と分化をサポートすることを確認している製品です。
Corning マトリゲル基底膜マトリックス オルガノイド形成用は開封後すぐに使用できる便利な基質で、以下のステップに従って使用することで、オルガノイド培養を成功に導く均一性と確実性をもたらします。
- オルガノイドの増殖と分化をサポートすることを、下記を含めて確認しています:
– マウス小腸オルガノイドを7継代以上の長期の増殖を維持することを、オルガノイドに典型的な出芽した形態とマーカーの発現により確認3
– 初代ヒト気道上皮細胞より、極性化した3D上皮細胞の増殖と分化を特徴的なマーカーの発現により確認4
- オルガノイドワークフローをサポートする基質の強度を示す弾性率をロットごとに測定しています
- オルガノイド培養によく用いられる“3Dドーム構造”を安定的に形成することをロットごとに確認しています
- 健常および疾患細胞由来オルガノイドの増殖を確認しています
Corningマトリゲル基底膜マトリックス オルガノイド形成用は、このようにオルガノイドの形成を確認していることから、手間と時間のかかるスクリーニングが不要となると同時に、オルガノイド研究に必要不可欠な再現性と均一性をもたらします。