Corning 3D 組織透明化試薬｜3D 細胞培養モデルの透明化

概要

形態変化を最低限にとどめ、感受性を損なうことなく、3D細胞培養モデルを透明化

研究用のモデルとして3D 細胞培養の可能性が広がっているにもかかわらず、これらのモデルの特性評価を行うイメージング技術は非常に限られています。3D 細胞構造の厚みと不透明さにより、現在のイメージング技術ではその組織の中心部までは検出することができず、表面のほんの2、3 層の細胞を検出することしかできません。これは3D 細胞培養モデルの画像でよく見られる黒い中心部となり、正確な解析を行う上で大きな問題となります。表面の細胞は、化合物や栄養、酸素などに最も触れている部分であり、細胞集団全体を表すものではないからです。

この度、Corning 3D 組織透明化試薬を新発売します。本製品は組織の透明化に使用でき、3D 細胞培養モデルのイメージング用に設計されており、プレートベースハイスループット工程にも適しています。蛍光標識（蛍光タンパク質、免疫蛍光、化学色素）とハイコンテント共焦点顕微鏡と組み合わせれば、Corning 3D 組織透明化試薬により3D細胞培養モデルの特性評価とより正確な薬物スクリーニングができるようになります。

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3D組織透明化試薬についてさらに詳しく

利点

Corning 3D 組織透明化試薬の利点

短時間で透明化
使用方法が簡単
特別な装置は不要
免疫蛍光（IF）、蛍光タンパク質（FP）、その他蛍光標識に対応
マイクロプレートや自動化装置に対応
2D HE 染色や免疫組織化学（IHC）染色用に復元可

短時間で透明化
使用方法が簡単
特別な装置は不要
免疫蛍光（IF）、蛍光タンパク質（FP）、その他蛍光標識に対応
マイクロプレートや自動化装置に対応
2D HE 染色や免疫組織化学（IHC）染色用に復元可

スターターキット

Corning 3D 組織透明化試薬スターターキットの内容物と保存条件

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内容物：	容量（mL）
Corning 3D 組織透明化試薬	30
Corning 3D 透明化抗体バッファー	30
Corning 3D 透明化ブロッキングバッファー	30
Corning 3D 透明化浸透バッファー	30
Corning 3D 透明化 10X 洗浄バッファー	70
3D 組織透明化試薬は、しっかりと密封されていることを確認し、乾燥した環境下で室温保存してください。凍結は厳禁です。正しく保存された場合、品質保持期間は製造から24 カ月間です。 3D 透明化バッファー類は、冷蔵庫（2～8℃）で保存してください。品質保持期間は製造から12カ月間です。

3D 組織透明化試薬

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製品名	カタログ番号	容量（mL）	仕様	保存
Corning 3D 組織透明化試薬	5731	10	屈折率 1.48 の透明化およびイメージング試薬	乾燥した環境下、室温保存。^[1] 凍結厳禁。
	5732	30
	5733	100
Corning 3D 透明化抗体バッファー	5734	30	0.2% TWEEN® 20、ヘパリン、3% ロバ血清、5% DMSO を含むPBS	2～8℃で保存^[2]
	5735	100
Corning 3D 透明化ブロッキングバッファー	5736	30	0.2% Triton™ X-100、6% ロバ血清、10% DMSO を含むPBS	2～8℃で保存^[2]
	5737	100
Corning 3D 透明化浸透バッファー	5738	30	0.2% Triton X-100、0.3 M グリシン、20% DMSO を含むPBS
	5739	100
Corning 3D 透明化 10X 洗浄バッファー	5740	70	2% TWEEN 20、100 µg/mL ヘパリンを含む10X PBS
	5741	200
^[1]正しく保存された場合、品質保持期間は製造から24 カ月間です。 ^[2]正しく保存された場合、品質保持期間は製造から12カ月間です。

特長

Corning 3D 組織透明化試薬のパフォーマンス

モデル全体の特徴づけ モデル全体の特徴づけ

この図では、Corning 3D 組織透明化試薬を共焦点顕微鏡と組み合わせて使用した場合、透明化せずPBSを添加しただけの3D細胞培養モデル（A）と比較して透明化した3D 細胞培養モデル（B）では、検出できる細胞数は3 ～ 4 倍に増える（C）ことが示されています。

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濃度依存的感受性が向上 濃度依存的感受性が向上

Corning 3D 組織透明化試薬を使用すると、3D 細胞培養モデルのすべての細胞集団の特性を評価することができるため、濃度依存的な感受性が有意に向上します（左）。さらに細胞集団全体を調べることができるため、薬物効果の評価をより正確に行うことが可能です。透明化しない場合、表面の細胞のみを調べることになり、表層の細胞は内部の細胞よりも増殖するため細胞増殖が過大評価されることがあります。

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