Biotech Lab Safety and Procedures Best Practices | Lab Safety Importance

バイオ研究室の安全確保と実験手順は、効率化に適したツールと実験機器を選定できるかどうかにかかっています。どの研究室も、トレーニングや専門教育に加え、特定の重要な実験機器を装備することが大切です。コーニングなどの実験機器サプライヤーでは、バイオ研究室が常に最良の状態で機能するのに必要なリソースや機器を取りそろえ、支援体制を整えています。

重要な実験機器だけでなく、バイオ研究室向けのベストプラクティスも効率性、正確性、安全性を高めるうえで役立ちます。今回は、研究室メンバーの安全確保、実験データの質の向上、運営コストの削減、実験の安全確保と実験手順の支援につながるベストプラクティスを提案します。

実験の効率性

実験の効率性

実験が効率化されて、円滑に進むようになれば、ベテランスタッフは安心して複雑な実験に専念する時間を多く確保できるようになります。バイオ研究室を効率化するには、次のベストプラクティスがあります。

実験機器や試薬の注文を効率化

実験用品のスマート購入への移行やラボ情報管理システム(LIMS)の利用で注文プロセスをデジタル化すれば、在庫不足に陥ることもなく、実験が暗礁に乗り上げる前にリソースを増やしたり発注することが可能になります。また、ラボマネージャーがラボ用機器メーカーへの注文や在庫管理の作業に追われる事態も避けられます。

実験のアウトプットのスケールアップ

スケールアップは、サステナビリティ促進につながり、効率化に寄与します。例えば、研究室での占有スペースを広げることなくアウトプットを大きくできれば、キャンペーン生産当たりの細胞数が増加することになります。コーニングのCellSTACK培養チャンバー(1段、2段、5段、10段、40段)、HYPERStackセルカルチャー容器(12段、36段)などの多層型容器や、Corning® Ascent® Fixed Bed Reactorシステム(日本未発売)は、製造量のスケールアップに優れた製品です。

データ入力の自動化

データ入力自動化による研究室のDX(デジタルトランスフォーメーション)も、ラボ用機器間の連携がスムーズになり、データ入力の手作業がなくなるため、効率化につながります。電子実験ノートや無線アップロードなどの製品は、ヒューマンエラーを排除し、データ分析や可視化の作業を効率化できます。データの収集・保存・分析のデジタル化で時間短縮につながり、実験結果の正確度も高まります。例えば、Axygen® Gel Documentation System (日本未発売)は、データ入力を簡単に自動化し、イメージキャプチャーやアノテーションを可能にします。

実験の正確性

実験の正確性

実験環境で正確性を常にベストに保つためには、次のベストプラクティスがあります。

実験手順のヒューマンエラーを排除

自動化は、ヒューマンエラーを排除して正確性の確保に役立ちます。例えば、データ入力時に人が関わる要素を排除すれば、実験手順の正確性が限界まで高まります。また、Lambda™ EliteMax Semi-automated Benchtop Pipettor (日本未発売)などのベンチトップ機器を使用してリキッドハンドリングを自動化すると、不正確さの元になるヒューマンエラーを排除できます。分注量のばらつきが減少すれば、アッセイのスケールアップも容易になります。また、段階希釈やプレート間の移動などの定型作業が自動化されれば、ベテランスタッフは、もっと複雑な作業に専念できるようになります。

細胞カウント作業の簡略化

Corningセルカウンターなどのツールも、自動化の可能性を広げてくれるため、時間節約につながります。細胞カウントという手間のかかる作業が迅速化されるだけでなく、実験結果の正確性も向上します。手作業のカウントが、機械学習とシンプルな手順に置き換わり、再現性の高い結果と一貫性が向上します。

実験の安全性

実験の安全性

研究室での質の高い作業には効率性と正確性が欠かせませんが、同様にどの研究室環境でも極めて重要なのが安全性です。実験機器やヒューマンエラーに伴う安全性に関しては、次のベストプラクティスがあります。

定期的なトレーニングセッションの実施

バイオ研究室では、危険性に対する意識向上、安全なハンドリング、リスクの最小化について、スタッフのトレーニングを実施する必要があります。こうしたセッションには、マスクやラボ手袋、安全メガネやゴーグルなどの個人用防護具(PPE)の正しい使い方に関する指導も含めます。

ラボ用機器のメンテナンス

定期的なラボ用機器のメンテナンスは、最適な操作に確実につながり、故障を減らすことになります。LIMSにメンテナンスのスケジュールを設定しておけば、定期的に通知されます。また、手持ち型の機器も定期的に除染することが大切です。

科学研究用機器の監視

システムやラボ用機器の監視を自動化すれば、こうした作業に時間を取られていたベテランスタッフが解放されるため、生産性が向上するだけでなく、ヒューマンエラーの芽を摘むことで安全性向上にも寄与します。例えば、フリーザーなどの機器の遠隔監視や、ドアの開けっぱなしを警告するアラームも、安全性確保に役立つ機能です。

負傷リスクの抑制

自動化機能のある科学研究用機器を使用するメリットは、実験の正確性向上にとどまりません。ピペッティングなどの反復作業につきものの運動過多損傷のリスクを回避できるため、実験の安全性や手順の改善も期待できます。

バイオ研究室は、スタッフの安全をできる限り確保しつつ、常に効率性と正確性を高める道を模索しています。コーニングのような適切な科学研究用機器メーカーを見つけることが、この安全性、効率性、正確性という3つの重要分野で、研究室が目標を達成するためのリソースを手に入れる近道となります。