アカデミアから産業界へ
アカデミアの世界から飛び出すのは、想像を絶するほど大変なことのように思えますが、そんな不安を吹き飛ばすかのようにSaschaが説明します。Saschaは、コーニングでの職務に就く準備として、「産」と「学」を上手にまとめる方向性など、数々の有益な新人研修を受けたそうです。
「社内で多くの研修を受けていますし、コーニングの研究室に足を運んでは、新製品の情報を仕入れて知識を更新しています。また、社内でプレゼンテーションをおこなって、フィードバックをもらうこともできました」とSaschaは言います。
Chrisによると、インターンの学生や研究室配属の新人にとっては、アカウントマネージャーやフィールドアプリケーションサイエンティストは、ライフサイエンス産業で働く際の優れた情報源になります。
Chrisは次のように言います。「現場に顔を出したときには、遠慮せずに声をかけてほしいですね。学生さんから、進路について相談したいので5分だけ時間をもらえないかと話しかけられることがよくありました。こういう姿勢は大変評価できることですし、私たちもコーニング社内で最適な相談相手を紹介できるように頑張っています」
Saschaは、博士号取得後に産業界に進もうと決めていたそうですが、このような仕事があることは知らなかったと言います。
「フィールドアプリケーションサイエンティストという仕事は、ほかの仕事、例えば企業研究者などとは一線を画するものでした」。Saschaがそう語るほど、興味を引くアプリケーションやプロセスの幅広さ、多様性にあふれていたそうです。
「どのお客様も素晴らしい事業に取り組んでいて、私はその内容を教えてもらい、実際に現場でさまざまなことに直接関与させてもらっています。もし特定の会社で働いていたら、1度に数件のプロジェクトにしか関われないと思います。この仕事をやっていたおかげで、3D細胞製造やウイルス産生、細胞培養、ワクチン製造など、実にさまざまな分野でいろいろなことを学ぶ機会に恵まれました。ライフサイエンスの領域全体の進展ぶりを俯瞰できる、素晴らしい立ち位置の仕事です」とSaschaは言います。