研究室の運営は誰にでも務まるものではありませんが、人、プロセス、プロジェクトの管理に関心があるなら、ラボマネージャーへの道を考えてみてもいいでしょう。
官・学を問わず研究室での仕事や商用研究プロジェクトの運営など、ラボマネジメントに関心のある人材には、さまざまな選択肢があります。どの道を選んでも、実験助手の新規採用や機材・試料・実験用品やプロジェクト進捗状況の管理など、日常の研究室業務の管理に当たりながら、最先端の研究にも関与するという特別な機会が得られます。
研究室の運営は誰にでも務まるものではありませんが、人、プロセス、プロジェクトの管理に関心があるなら、ラボマネージャーへの道を考えてみてもいいでしょう。
官・学を問わず研究室での仕事や商用研究プロジェクトの運営など、ラボマネジメントに関心のある人材には、さまざまな選択肢があります。どの道を選んでも、実験助手の新規採用や機材・試料・実験用品やプロジェクト進捗状況の管理など、日常の研究室業務の管理に当たりながら、最先端の研究にも関与するという特別な機会が得られます。
ところで、どの領域のラボマネジメントが自分に向いているのでしょうか。どの道に進むかは、自分の好みやキャリア形成の目標によります。例えば業界でリーダーの座をめざしたい人もいれば、学術的な好奇心を追求したい人もいます。はたまた、その中間の道を狙う人もいるでしょう。
例:
どのタイプのラボマネージャーをめざすにせよ、必要となるトレーニングや資格は基本的に同じです。アメリカのほとんどの採用組織では、化学、生化学、生物学など保健医療や科学分野の学士号を条件としており、現実的には最大5年ほどの管理職経験があるほうが採用率は高まります。
勤務先にもよりますが、米国臨床病理学会(ASCP)の「Diplomate in Laboratory Management(DLM)」認定などの資格や認定証を求められる場合もあります。このDLM認定は全100問の試験により、財務、業務運営、人事、品質管理の4つの専門分野についてラボマネージャーとしての才覚があるかどうかを判定します。
研究室の運営は小さな企業の経営に似ているため、上記4分野の能力があれば、他の候補者との差別化につながります。特に以下のスキルは大きな強みになります。
誰もが望むような管理職の座を狙っているのであれば、達成には時間がかかることを覚悟しておきましょう。アメリカではほとんどのラボマネージャーは、ラボテクニシャンからキャリアをスタートさせ、下級職・中級職のときに戦略思考や期待以上の成果で実績を積み、キャリアアップを図っています。
科学的概念に精通した能力を発揮することは重要ですが、対人関係のスキルも大切です。そこで、研究室の仲間との関係づくりにも力を入れましょう。可能であれば進んで手を貸し、後輩研究者のメンターとなり、プロジェクトや構想の旗振り役を買って出ます。小規模プロジェクトで当事者意識を発揮しているうちに、やがてもっと大きな職責を与えられ、ますます業務の中核に近い重要作業を担うようになっていきます。
このような勤勉な姿勢は、自らのキャリアに真剣に取り組んでいることの証明にほかなりません。こうした点が評価されれば、憧れのラボマネージャーの座に近づけるでしょう。
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