ヒト胚性幹細胞(hESCs)に適していることをあらかじめ確認してある無血清合成培地と細胞培養表面の両方からなるhESCs用の培養環境を用意することで、試薬のチェックにかかる時間とリソースを節約することができます。例えば、マトリゲル基底膜マトリックスはあらゆる培地との組み合わせでhESCsのフィーダー依存性培養の代替基質として広く使用され、人工多能性幹細胞(iPS)細胞の培養にも使用されています。
細胞培養を促進し、新たな発見に加速を
増殖・分化因子、細胞接着分子などのいくつかの主要なクラスの分子と細胞外基質(ECM)の構成成分が細胞の発達と機能を調整しています。ECMは多数の異なる高分子から構成され、接着、伸展、分化、遊走といった細胞の挙動に影響を及ぼします。また、接している細胞の遺伝子発現パターンにも影響を及ぼします。正常細胞の増殖と機能をサポートする、生理学的に関連性のあるin vitro モデルを構築するためには、in vivo 環境の構成要素が含まれていなければなりません。ECMタンパク質を細胞培養表面にコーティングすることで、in vivo 環境に近い、細胞のタイプ特異的なモデルシステムを構築することができます。
基本的な細胞のプロセス調整におけるECMの重要な役割を最大限発揮する事ができるよう、コーニングではCorning® マトリゲル基底膜マトリックス、Corning BioCoat™ 製品、その他ECM表面といった、細胞外基質タンパク質や接着表面の幅広いラインナップをそろえています。これらの製品を細胞培養系に組み込むことで、一歩進んだ細胞増殖と細胞分化をサポートできる例をご紹介します。
アプリケーション
ヒト胚性幹細胞
ヒト胚性幹細胞
技術資料
幹細胞に関するバリデーションとアプリケーションのサポート
幹細胞に関するバリデーションとアプリケーションのサポート
Corning Synthemax®(シンセマックス)II 上でのhMSCsの長期培養
本ポスターでは、合成、ゼノフリーの培養条件を改善すると同時にスケールアップに必要な表面積を減らす方法をご紹介しています。
アプリケーション
がん細胞
がん細胞
がん細胞は、同じ由来の正常に機能する非悪性細胞とは異なる細胞の機能を示します。転移性細胞の特徴は基底膜に浸潤し、体内の別の部位に遊走することです。高濃度マトリゲルなどの細胞培養試薬からFalcon® セルカルチャーインサートなどのインサートシステムに至るコーニングの細胞培養製品は、がん細胞の増殖、形態、遊走研究にご使用いただけます。
アプリケーション
神経細胞
神経細胞
神経細胞や神経幹細胞を含む多様な細胞タイプを網羅する、神経生物学は急速に発展している分野です。このような多様な細胞タイプをin vitro で培養するにあたっては、接着、増殖/分化に適切な培養表面を選択する必要があります。Corning BioCoat 製品などの革新的な表面からFalcon セルカルチャーフラスコなどの細胞培養表面処理済み容器に至る、相性のいい表面を用いて2Dおよび3Dアプリケーションでより効果的に神経細胞を増殖・分化させられる方法をご紹介します。
アプリケーション
上皮細胞
上皮細胞
上皮細胞と基質タンパク質の相互作用は細胞の形態と機能に影響を与えます。in vitro において、二次元と三次元 細胞培養系では異なる側面から細胞の増殖と分化を研究することができます。二次元細胞培養系は細胞接着や増殖の研究に、三次元 培養環境はよりin vivoに近い環境が必要な場合に使用されます。BioCoat 製品からマトリゲル基底膜マトリックスに至るまで、コーニングでは二次元、三次元上皮細胞培養アプリケーションに活用いただける製品をご用意しています。

技術資料
バリデーションとアプリケーションのサポート
Caco-2細胞の形態比較
Caco-2細胞の形態比較
Corning BioCoat 腸上皮細胞エンバイロンメント製品は、典型的な21日培養法多くの分化の形態的な特徴を保持します
Corning BioCoat 腸上皮細胞エンバイロンメント製品は、典型的な21日培養法多くの分化の形態的な特徴を保持します
さらに詳しくアプリケーション
肝細胞
肝細胞
コーニングのコラーゲン I、マトリゲル基底膜マトリックス、PuraMatrix™、BioCoat コラーゲンコート製品は肝細胞の培養や分化を改善します。これらの表面で培養すると、細胞はその生物学的活性を維持し、実験の目的に応じた特定の培養アプリケーションの分化や形態を促進します。

技術資料
肝細胞に関するバリデーションとアプリケーションのサポート
細胞増殖におけるECMの影響
細胞増殖におけるECMの影響
コーニングのサイエンティストは、培地とECMを最適化することにより分化した肝細胞をin vitro で最長3週間まで維持する細胞培養系を構築しました。
コーニングのサイエンティストは、培地とECMを最適化することにより分化した肝細胞をin vitro で最長3週間まで維持する細胞培養系を構築しました。
さらに詳しくアプリケーション
細胞治療
細胞治療
コーニングの接着・浮遊細胞培養シングルユース製品は、細胞治療研究で信頼できる予測可能なスケールアップを提供します。コーニングの数多くのバリデーション済みの先進的な表面製品を使用すれば、明確な培養条件下で細胞のスケールアップができると同時に、コンタミネーションのリスクを低減し、フットプリントを最小化することができます。

技術資料
細胞治療研究に関するバリデーションとアプリケーションのサポート
Corning HYPERFlask(ハイパーフラスコ)を使用したレンチウイルス粒子の産生
Corning HYPERFlask(ハイパーフラスコ)を使用したレンチウイルス粒子の産生
ハイパーフラスコを使用することで、細胞治療研究アプリケーションで最近よく使用される生物学的ツールであるレンチウイルスを高収率で産生することができます。
ハイパーフラスコを使用することで、細胞治療研究アプリケーションで最近よく使用される生物学的ツールであるレンチウイルスを高収率で産生することができます。
さらに詳しくリソース
細胞の増殖と分化アプリケーション
細胞の増殖と分化アプリケーション
セレクションガイドからアプリケーションノート、バリデーション書類に至るまで、オンラインのリソースライブラリーなら、細胞の増殖や分化アプリケーションで必要な時にはいつでも取得いただけます。
