研究室の規模やスケールに関係なく、培地や血清、試薬のカスタマイズが必要になる場面があります。標準仕様の研究用製品は、多くの製造ニーズに応えてくれるものですが、標準仕様がプロジェクトにうまく適合しない場合、カスタム製品の調達を検討することもあります。
カスタマイズされたソリューションが最大のメリットがもたらすシナリオとしては、細胞培養培地や洗浄液、凍結保存液の新組成開発や、充填許容範囲コントロールのための正確な量のパッケージングなど、あらゆる研究領域に当てはまります。
アプリケーションの柔軟性という面では、カスタム培養培地や試薬ソリューションであれば、組織プロセシング・再生医療、ワクチン製造、下流工程の精製などの領域の研究・製造の幅広いニーズに対応できます。しかし、カスタマイズが適しているのは、特殊分野だけではありません。実際、日常業務にカスタム製品を使って成果を上げている研究室が増えています。
ただし、落とし穴もあります。カスタマイズには、考慮しておきたい点がいくつもあるのです。一つひとつのポイントを丹念に検討しておけば、リスク、コスト、リソースを抑えつつ、カスタマイズの効果を引き出す最適な体制が整います。
研究用製品のカスタマイズを計画するに当たって、考慮しておきたいポイントをご紹介します。