トランズウェルパーミアブルサポートは、足場依存型および非依存型両方の細胞系研究に欠かせない便利で使いやすいツールです。これらのインサートにより単層膜(モノレイヤー)の両側を別々に利用できるため、in vitro での輸送や他の代謝活性を研究するための多目的ツールとなります。
以下にトランズウェルパーミアブルサポートを使用するためのガイドラインを示します。その他の役立つヒントとスキルもご覧ください。
トランズウェルパーミアブルサポートは、足場依存型および非依存型両方の細胞系研究に欠かせない便利で使いやすいツールです。これらのインサートにより単層膜(モノレイヤー)の両側を別々に利用できるため、in vitro での輸送や他の代謝活性を研究するための多目的ツールとなります。
以下にトランズウェルパーミアブルサポートを使用するためのガイドラインを示します。その他の役立つヒントとスキルもご覧ください。
トランズウェルインサート直径 | インサートメンブレン培養面積 | マルチプルウェルプレートまたはディッシュのタイプ | プレートウェル当たりの添加量 | トランズウェルインサート内への添加量 |
4.26 mm | 0.143 cm2 | 96-ウェル | 0.235 mL | 0.075 mL |
6.5 mm | 0.33 cm2 | 24-ウェル | 0.6 mL | 0.1 mL |
12 mm | 1.12 cm2 | 12-ウェル | 1.5 mL | 0.5 mL |
24 mm | 4.67 cm2 | 6-ウェル | 2.6 mL | 1.5 mL |
75 mm | 44 cm2 | 100 mm ディッシュ | 13 mL | 9.0 mL |
トランズウェルパーミアブルサポートでは、ポリカーボネート、ポリエステル (PET)、コラーゲンコートポリテトラフルオロエチレン (PTFE) の3種類のメンブレン素材があります。ポリカーボネートトランズウェルインサートは薄い半透明のメンブレンを特徴とし、0.4 μm~8.0 μmの4種類のポアサイズがあります。大半のメンブレンには細胞接着を最適にするための処理を施しています。滅菌済みで、プレートやディッシュに取り付けられた状態で提供しています。ポリカーボネートメンブレンは、大半の有機固定液と染色液に耐性があります。ポリエステル (PET) 製のトランズウェルクリアーのインサートには、顕微鏡で透過観察でき、細胞接着と増殖を最適化した組織培養処理済みのポリエステルメンブレンが付いています。トランズウェルクリアーでは、位相差顕微鏡下で細胞を良好に観察できるため、細胞生存率と単層 (モノレイヤー) 形成の評価が可能です。Transwell-COLインサートは、コラーゲン処理した (湿潤時) 透明なPTFEメンブレンを備えているため、細胞の接着および分散が促進されるだけでなく、培養中の細胞を観察できます。Transwell-COLメンブレンは、ウシ胎盤由来のI型およびIII型コラーゲンの等モル混合物でコーティングしています。遮蔽フィルム層となる従来のコーティング法とは異なり、コーニングのコーティング加工は、生物学的に安定したコラーゲンとなるようにフィルターマトリックスの各線維をコーティングしているため、メンブレンの多孔性が維持されます。
特性 | ポリエステル(PET) | ポリカーボネート | PTFE/コラーゲンコート |
光学特性 | 透明 | 半透明 | 湿潤時に透明 |
細胞の可視性 | 良好 | 不良 | 細胞の外観 |
組織培養処理 | あり | あり | なし |
メンブレン厚公称値 | 10 µm | 10 µm | 30 µm |
マトリックス/ECMコーティングとの互換性 | あり | あり | あり |
コラーゲン処理 | なし | なし | あり |
ポアサイズ(µm) | 0.4、1.0、3.0、8.0 | 0.4、3.0、5.0、8.0 | 0.4、3.0 |
*数値は公称値として示すものであり、弊社の製造工程で起こり得るわずかな変動によって変化する可能性があります。確実に実験を成功させるためには、弊社の示す値とは関係なく、お客様ご自身の方法で検証することをお勧めします。
*数値は公称値として示すものであり、弊社の製造工程で起こり得るわずかな変動によって変化する可能性があります。確実に実験を成功させるためには、弊社の示す値とは関係なく、お客様ご自身の方法で検証することをお勧めします。
トランズウェルインサート直径 | マルチプルウェルプレートまたはディッシュのタイプ | インサートメンブレン培養面積 |
3.2 mm | 24 ウェル | 0.08 cm2 |
6.5 mm | 24 ウェル | 0.33 cm2 |
12 mm | 12 ウェル | 1.12 cm2 |
24 mm | 6 ウェル | 4.67 cm2 |
75 mm | 100 mm ディッシュ | 44 cm2 |
実験に合った適切なポアサイズを選択することも非常に重要です。小さなポア(孔)サイズのトランズウェルメンブレン(0.4 μmまたは3.0 μm)は、主に薬物輸送研究で使用されます。細胞の浸潤、遊走、運動性の研究では通常、3.0 μm以上の大きなポアサイズのトランズウェルメンブレンを使用します。メンブレンの孔を通って遊走する細胞の能力は使用する細胞株、培養条件、ポアサイズに依存します。ポアサイズが3.0 μmより小さい場合、細胞遊走は起こりません。重要な実験には、適切な対照とさまざまなポアサイズを使用して、細胞培養に最適なサイズを検討することをお勧めします。
実験に合った適切なポアサイズを選択することも非常に重要です。小さなポア(孔)サイズのトランズウェルメンブレン(0.4 μmまたは3.0 μm)は、主に薬物輸送研究で使用されます。細胞の浸潤、遊走、運動性の研究では通常、3.0 μm以上の大きなポアサイズのトランズウェルメンブレンを使用します。メンブレンの孔を通って遊走する細胞の能力は使用する細胞株、培養条件、ポアサイズに依存します。ポアサイズが3.0 μmより小さい場合、細胞遊走は起こりません。重要な実験には、適切な対照とさまざまなポアサイズを使用して、細胞培養に最適なサイズを検討することをお勧めします。
ポリカーボネート(PC)とポリエステル(PET)製のトラックエッチドメンブレンは、以下に記載する公称値でポア密度を規定しています。PTFEメンブレンは屈曲路を形成する伸展性のメンブレンであるため、規定のポア密度はありません。
ポリカーボネート(PC)とポリエステル(PET)製のトラックエッチドメンブレンは、以下に記載する公称値でポア密度を規定しています。PTFEメンブレンは屈曲路を形成する伸展性のメンブレンであるため、規定のポア密度はありません。
ポアサイズ(µm) | ポリカーボネートメンブレン(ポア/cm2) | ポリエステルメンブレン(ポア/cm2) |
---|---|---|
0.4 | 1 x 108 | 4 x 106 |
1.0 | - | 1.6 x 106 |
3.0 | 2 x 106 | 2 x 106 |
5.0 | 4 x 105 | - |
8.0 | 1 x 105 | 1 x 105 |
すべてのトランズウェルメンブレンは、メタノールやホルムアルデヒドなどの組織固定液に耐性があります。ポリエステル製トランズウェルメンブレンの耐化学薬品性は総合的に優れています。これらのメンブレン(ポリスチレンハウジングを除く)は、多くのアルコール、アミン、エステル、エーテル、ケトン、油、および多くのハロゲン化炭化水素やDMSOなどの溶媒に対応しますが、強酸、強塩基と共に使用することは推奨しません。
すべてのトランズウェルメンブレンは、メタノールやホルムアルデヒドなどの組織固定液に耐性があります。ポリエステル製トランズウェルメンブレンの耐化学薬品性は総合的に優れています。これらのメンブレン(ポリスチレンハウジングを除く)は、多くのアルコール、アミン、エステル、エーテル、ケトン、油、および多くのハロゲン化炭化水素やDMSOなどの溶媒に対応しますが、強酸、強塩基と共に使用することは推奨しません。
パーミアブルサポートインサートを最大限に活用するために、お客様のようなサイエンティストの皆様から弊社に寄せられたトップ25のヒントと技術をぜひご覧ください。
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さらに詳しくサイエンティストが提供するこれらの無料オンラインセミナーは、最新のアドバイスとベストプラクティスをご提案します。
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さらに詳しく次の研究には、どのパーミアブルサポートが適切かを判定する手助けが必要ですか?
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さらに詳しく遊走/浸潤アッセイは、創傷修復、細胞分化、細胞のコミュニケーション、胚発生、腫瘍転移を研究する際の手段です。このテクニカルレポートでは、パーミアブルサポートを用いた遊走/浸潤アッセイの最適化と正確な結果を得るために考慮すべき重要因子を取り上げています。
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