ノートパソコンを使った研究活動:在宅で科学する5つの方法
世界中の研究室は、リモートで協力しながら研究活動を継続しています。Nature誌が提唱する「science-ing at home(在宅で科学すること)」を実践するための5つの方法をここに紹介します。
1. 仮想教室に参加する
ソーシャルディスタンスを求められる時代にあって、仮想学習はこれまでなかったほど重要となっています。多くのアイビーリーグ校では現在、コンピューターサイエンス、健康と医学、データサイエンス等の無料オンライン講座を提供しています。(ここではFree Code Campが情報をまとめて掲載しています。)Harvard Universityはそのホームページ上で人気の科学講座のリストを掲載しています。そのトピックスには、「Rを用いた生物学および統計学に関する定量方法」が含まれています。ウェビナーも、他の研究者たちから学ぶための有用なツールとなり得ます。また科学的トピックスだけにとどまらず、グラントライティング(助成金申請書作成)やプレゼンテーションのスキルについてもいつでも学ぶことができます。
2. 仮想学習のためのネットワークを築く
研究室での実験は休止していても、同僚たちとの共同作業は続けるべきです。リモート抄読会のようなオンラインイベントやミーティングを新たに始めましょう。このようなオンラインでの対面形式の活動は、あなたが専門分野での活動を続け、学んでいることを共有し、他の人との交流を維持するための助けとなります。
3. 草稿を練る
この在宅期間は、あなたが発表しようと考えていた論文にもう一度目を通す絶好の機会となります。アメリカ科学振興協会(AAAS)は、在宅期間を利用して、概要をまとめてしまうか、そうでなければ自分の考えを書き留める、または既存の草稿を推敲するか、研究結果をわかりやすく説明するために文章の一部を参照しやすいグラフに置き換えてみることなどを推奨しています。
4. 助成金交付の機会を探す
あなたが学術界の一員なら、競争的研究費を積極的に検索することで資金調達のための情報ルートを十分に保ち、COVID-19の長期的な経済的影響に備えてください。AAASによる包括的なガイドに、資金をどこで探し、どのように獲得すればよいのかについて紹介されています。
5. 生データをレビューする
一部の科学者たちは、自分たちの研究室が閉鎖されることを予測して、パンデミックの最初の数週間にできる限り多くの生データを収集したと、Nature誌に語りました。あなたはこれほど運よく(または予言者のように)対応できなかったかもしれませんが、データのバックログを見れば詳しく検証し直せるものがあるでしょう。今こそ本腰を入れる時です。