Selecting the Best Cold Storage Solution for your Lab: Preserve Samples for Experimental Success

コーニングのRanya Badran氏が一定期間のサンプル保存の重要性を取り上げ、貴重なサンプルを守る最先端冷却ツールを紹介します。

検体、とりわけ生体材料の保存が必要な研究室では、低温下でのサンプル保存が不可欠です。最適な保存とは、サンプルの完全性と生存率が確実に維持されることを意味します。保存が不十分だと、サンプルが損傷し、余計な経済的損失や不正確な実験結果につながりかねません。今回のSelectScience® による独占インタビューでは、再現可能な結果を導き出すためのサンプル保存の重要性について、コーニング ライフサイエンスのプロダクトラインマネージャー、Ranya Badran氏(以下RB)にお話をうかがいます。

今回、Badran氏は、最先端のCorning 細胞凍結・保冷・保温製品を紹介します。こうしたツールが低温下でサンプルの完全性を保つことにより、研究現場で高価なサンプルを保護できるように設計されている点を説明します。研究者が実験を成功に導くうえで信頼性の高い結果取得やサンプル保存は不可欠。クリーンベンチでサンプルを扱う担当者からサンプル保管の担当者まで、さまざまな研究者をコーニングはどのように支えているのか、その取り組みについてBadran氏に聞きます。

まずご自身のお立場とコーニングでのご担当内容についてうかがえますか。

RB: 15年前からコーニングでさまざまな職務を担当してきました。最近はプロダクトラインマネージャーを務めています。多彩な細胞培養用製品やプラスチック製品、細胞凍結・保冷・保温製品を担当しています。

お客様である研究室はどのような課題を抱えているのでしょうか。

RB: 私たちのお客様である研究室にとっての大きな課題といえば、細胞の緩慢凍結保存などで、貴重なサンプルの保存に適した温度を維持することです。生存率を維持するためには細胞を適切な温度で凍結することが重要です。温度に敏感なサンプルを扱う場合、実験を確実に成功させるためには適切なツールを使って温度を一定に保つ必要があります。

コーニングでは、こうした課題の克服をどのように支援しているのですか。

RB: コーニングには細胞凍結・保冷・保温製品という製品群があり、適切な温度の維持を目的に設計されています。この細胞凍結・保冷・保温製品ラインには、Corning® CoolCell® 細胞凍結容器Corning CoolSink® モジュールおよびアクセサリーCorning CoolRack® モジュールCorning CoolBox™ アイスフリーシステムなどがあります。多彩なカラーを取り揃えた充実の製品群で、幅広い用途に対応します。また、研究室の多種多様な実験を支援できるように数種のオプションも用意されています。

Corning 細胞凍結・保冷・保温製品にはどのような利点がありますか。

RB: 他の多くの保存方式では、アルコールが使われているため、お客様自身が定期的にアルコールを交換しなければなりません。これはクライオジェニックバイアルが霜で内側に張り付く原因にもなります。CoolCellの場合、非常に開けやすく、内部に霜がつかないように設計されています。この製品はすぐに再使用が可能で清掃も簡単です。内部に冷却コアがあるシンプルな構造で、均一な温度分布を実現します。

また、コーニングの製品には、多彩なカラーと数種類のフォーマットが用意されています。例えば、CoolCellにはクライオジェニックバイアル12本用と30本用の製品があります。CoolBoxの場合、ベンチでの用途に合わせて冷却コアか凍結コアが選べます。フォーマットを問わず、CoolBoxと組み合わせて利用するCoolRackというアクセサリーも用意されています。また、CoolRackは、コーニングのバイアルやチューブと組み合わせて利用できます。つまり、コーニングは単に製品を提供するだけでなく、ワークフローを支えるソリューションという発想で提供しています。

お客様の反応はいかがですか。

RB: 大変好評を博しています。 研究室で複数の人々が使用する場合、それぞれが自分の色を決めるとか、実験のタイプごとに色を変えることも可能です。

Corning 細胞凍結・保冷・保温製品の最大の特徴は何ですか。

RB: 大切な研究サンプルの品質を維持することに尽きます。サンプルが損なわれれば、実験結果も損なわれ、信頼性の低いデータになってしまいます。

この領域は、今後、どのように発展すると考えますか。

RB: コーニングはソリューションがすべてです。常にイノベーターだからこそ、160年以上に渡って第一線を走り続けているのです。お客様に寄り添いながらニーズを把握し、新たなイノベーションづくりに取り組んでいます。温度制御の必要性が今すぐになくなってしまうことはありません。 お客様のニーズをつかむことに常に注力しているからこそ、研究現場のワークフローの省力化や一貫性強化に役立つ製品づくりが可能になります。