Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスのコーティング方法
Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスのコーティング方法
ヒトES細胞最適化マトリックスのコーティング方法
Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックス(カタログ番号 354277)をSTEMCELL Technologies社のmTeSR™1培地と共に用いてフィーダーフリーでhES細胞を未分化で培養する際のコーティング方法です。
以下のコーティング方法は、Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスのGUIDELINES FOR USEに記載のRECONSTITUTION AND USEおよびDILUTION FACTORの一部を和訳したものです。GUIDELINES FOR USEの原文はこちらからご覧ください。
1回分使用量の作成:
- Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスを4 ℃の冷蔵庫の奥、もしくは低温室内で氷上に静置し、一晩かけてゆっくり解凍します。Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスが融解したら均一になるようにバイアルを回して混合してください。
- バイアルの上部に70%エタノールをスプレーして風乾させます。バイアルは常に氷上に保ち、無菌的に作業します。
- 予め氷冷したチューブに次項の希釈ファクターで説明する適切な量のマトリゲルを分注します。Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスでチップが詰まったりピペットの精度が落ちてきた場合は、必ずチップを交換し、直ちにバイアルを再び凍結させます。ゲル化したCorning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスは4 ℃に24~48時間置くことで再度液体に戻ります。
希釈ファクター(DILUTION FACTOR):
Corning マトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスの適切な希釈倍率はタンパク質濃度を元にロット毎に計算されています。STEMCELL Technologies社のmTeSR™1培地と共に使用する際は、ロット毎に発行される品質保証書(COA)に記載されているDILUTION FACTORの容量で1回分使用量を準備してください。1回分使用量は概ね270~350 µLです。
※COAはこちらからカタログ番号とロット番号を入力してダウンロードしてください。
コーティング:
- 上記の方法で予め準備したCorningマトリゲル ヒトES細胞最適化マトリックスの1回分使用量1本を25 mLのDMEM/F-12に加えて6ウェルプレート4枚(1 mL/ウェル)もしくは100 mmディッシュ3枚(8 mL/ディッシュ)をコートします。
- 使用前に室温(15~25 ℃)で1時間以上コートした培養容器をインキュベートします。
- 使う直前に表面の液体をアスピレーションで取り除きます。ピペットの先端などでコートした培養表面を傷つけないように注意して行ってください。プレート/ディッシュはすぐに使用することができます。