研究用のモデルとして3D 細胞培養の可能性が広がっているにもかかわらず、これらのモデルの特性評価を行うイメージング技術は非常に限られています。3D 細胞構造の厚みと不透明さにより、現在のイメージング技術ではその組織の中心部までは検出することができず、表面のほんの2、3 層の細胞を検出することしかできません。これは3D 細胞培養モデルの画像でよく見られる黒い中心部となり、正確な解析を行う上で大きな問題となります。表面の細胞は、化合物や栄養、酸素などに最も触れている部分であり、細胞集団全体を表すものではないからです。
この度、Corning 3D 組織透明化試薬を新発売します。本製品は組織の透明化に使用でき、3D 細胞培養モデルのイメージング用に設計されており、プレートベースハイスループット工程にも適しています。蛍光標識(蛍光タンパク質、免疫蛍光、化学色素)とハイコンテント共焦点顕微鏡と組み合わせれば、Corning 3D 組織透明化試薬により3D細胞培養モデルの特性評価とより正確な薬物スクリーニングができるようになります。