コーニング、2019年第3四半期業績を発表

経営陣の予想通りの結果を達成

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コーニング、2019年第3四半期業績を発表

経営陣の予想通りの結果を達成

コーニング、2019年第3四半期業績を発表
ニューヨーク州コーニング発 | コーニングインコーポレイティッド | 2019年10月29日

通年予想を再確認

経営陣、長期成長に自信

コーニングインコーポレイティッド(NYSE:GLW)は本日、2019年第3四半期(7-9月期)の業績を発表しました。9月16日に発表した当社業績予想に関する速報に沿った結果となりました。

ウェンデルP.ウィークス会長、CEO兼社長は次のようにコメントしています。「最近の逆風を相殺するべく、適切な方策を打つことができました。同時に、我々の戦略への自信に変わりはなく、今後も長期成長に向けた取り組みを継続していきます。」

「二つの最近の発表―Appleによる当社先進製造への2億5000万ドルの追加出資および、Valor Glassパッケージング初の商用使用に対するFDA承認―は、コーニングの長期見通しが確かなものであることの証と考えています。」

ニュースサマリー

  • 第3四半期業績は、9月16日付け速報と一致:
    • GAAP売上高は29億USドル、コア売上高は30億USドル
    • GAAP一株利益は、0.38USドル、コア一株利益は0.44USドル
       
  • 第3四半期ハイライト:
    • ディスプレイテクノロジー部門は、引き続き良好なガラス価格環境を維持。経営陣は、現時点で通年ガラス価格低下率一桁台前半~半ば%の低下という従来の予想から、一桁台前半%の低下に改善すると見込む
    • エンバイロメンタルテクノロジー部門の売上高は、前年比20%増。当社ガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)イノベーションが、自動車業界全体の成長率を上回る勢いで売上をけん引。2019年通年のGPF売上高2億USドル超に向けて順調に進捗
    • スペシャリティマテリアルズ部門およびライフサイエンス部門の売上高は、当社テクノロジーやイノベーションの強みと適用性を原動力として、市場の成長を上回るスピードで増加
    • オプティカルコミュニケーション部門は、業界リーダーと連携して5Gイノベーションを推進
       
  • 最近の逆風を相殺する主な対応策:
    • 営業経費の削減
    • ディスプレイ部門の需要に応じた生産能力の調整
    • オプティカルコミュニケーション部門における、生産能力のアイドリングおよび投資計画の調整
       
  • テクノロジーへの継続的投資および顧客とのイノベーションが、Appleの投資やCorning Valor® Glass パッケージング初の商用使用に対するFDA承認などの注目すべき成果として結実

市場アクセスプラットフォームの進展状況
コーニングの2020-2023年の戦略と成長の枠組みでは、5つの市場アクセスプラットフォームにおける商機を概説しています。

ウィークスは次のようにコメントしています。「当社の能力と戦略は、市場の推進要素を十分に捉えたものとなっています。目標を達成するために、顧客およびイノベーションに向けた取り組みを引き続き推進しています。」

第3四半期、コーニングは各市場の業界リーダーとイノベーションに向けた取り組みを継続しました。ハイライトは以下のとおり。:

  • オートモーティブ: オートモーティブガラスソリューションが引き続き受注を獲得。来月の広州国際モーターショーでは、業界初となる、一枚のカバーガラスで成型したデュアルディスプレイモジュールを備えた電気自動車、GAC Aion LXが展示される予定。同モジュールのカバーガラスは、独自のCorning® ColdForm™テクノロジーにより製造。 
  • オプティカルコミュニケーション: 将来の5G製造施設を構築するために、ノースカロライナ州ヒッコリーにある当社光ケーブル製造施設にてVerizonとの共同イノベーションを実施中。また、屋内5Gネットワークソリューションの可用性と敷設を促進するためにIntelと協力。
  • モバイルコンシューマーエレクトロニクス: Appleは、次世代コンシューマー向けデバイスの開発に不可欠なコーニングのプロセス、設備および材料を支援するために、同社のファンドであるAdvanced Manufacturing Fundより2億5000万ドルの追加出資を発表。
  • ライフサイエンスヴェッセル: 大手製薬会社が、市販医薬品の一次包装としてCorning Valor® Glassを使用するFDA承認を取得。今回の承認は将来の売上増に向けた大きなマイルストーンとなる。
  • ディスプレイ: Chengdu CEC Panda Display Technology(CCPD) が、成長が続く酸化物ディスプレイ市場向けに最適化され、高機能タブレット、ノートPC、8Kテレビを実現するCorning® Astra™ Glassの採用を決定。


2019年第3四半期の業績および比較 
(単位は百万USドル。ただし一株利益の金額を除く。)

 

Q3 2019

 

Q2 2019

 

増減率%

 

Q3 2018

 

増減率%

GAAP純売上高

$

 2,934

 

$

 2,940

 

(0%)

 

$

 3,008

 

(2%)

GAAP純利益(損失)

$

 337

 

$

 92

 

266%

 

$

 625

 

(46%)

GAAP一株利益

$

 0.38

 

$

 0.09

 

322%

 

$

 0.67

 

(43%)

コア売上高*

$

 2,969

 

$

 2,986

 

(1%)

 

$

 3,045

 

(2%)

コア純利益**

$

 397

 

$

 410

 

(3%)

 

$

 476

 

(17%)

コア一株利益*

$

 0.44

 

$

 0.45

 

(2%)

 

$

 0.51

 

(14%)

*Non-GAAPによる数値。GAAPによる数値とNon-GAAPによる数値の調整については、このニュースリリースに続く表やコーニングウェブサイトでご覧いただけます。

**2019年7月1日より、「コア利益」という表現を「コア純利益」と変更しました。用語は置換可能であり基本となる計算方法は従来と変更ありません。

部門別業績と展望
トニー・トリペニー、エグゼクティブヴァイスプレジデント兼CFOは、次のようにコメントしています。「第3四半期、コーニングは市況の変化に迅速に対応して修正目標を達成するとともに、長期成長計画の進展に向けた取り組みを継続しました。当社はこの4年間に構築した強固な基盤に立って業務を行っています。またお客様向けに継続的に発表している通り、主要分野で進展を続けています。こうしたことから、我々は2020-2023年の戦略と資本配分の枠組みで掲げた目標を達成できると確信しています。」  

ディスプレイテクノロジー部門:

 

Q3 2019

 

Q2 2019

 

増減率%

 

Q3 2018

 

増減率%

純売上高

$

 793

 

$

 848

 

(6%)

 

$

 852

 

(7%)

税引前純利益

$

 234

 

$

 268

 

(13%)

 

$

 275

 

(15%)

純利益

$

 185

 

$

 213

 

(13%)

 

$

 218

 

(15%)

ディスプレイテクノロジー部門の第3四半期売上高は7億9300万USドル、純収益は1億8500万USドルとなりました。ディスプレイガラスの出荷量については、9月16日付け速報通り、前四半期比で一桁台後半%の減少となりました。

第3四半期のガラス価格は第2四半期並みとなりました。第4四半期のガラス価格は、前四半期比で微減と予想しています。最終的に、2019年通年のガラス価格低下率は、一桁台前半~半ば%の低下という従来の予想から、一桁台前半%の低下に改善すると見込んでいます。

また、第4四半期ディスプレイガラス出荷量は、前四半期比一桁台半ば%の減少と予想しています。通年のディスプレイガラス出荷量については、引き続き前年比微増と予想しています。ディスプレイ部門は、10.5世代製造施設の本格稼働により、2019年のディスプレイガラス市場全体を上回る成長を見せています。

オプティカルコミュニケーション部門:

 

Q3 2019

 

Q2 2019

 

増減率%

 

Q3 2018

 

増減率%

純売上高

$

 1,007

 

$

 1,090

 

(8%)

 

$

 1,117

 

(10%)

税引前純利益

$

 162

 

$

 201

 

(19%)

 

$

 214

 

(24%)

純利益

$

 127

 

$

 158

 

(20%)

 

$

 168

 

(24%)

オプティカルコミュニケーション部門の売上高は10億USドル、純利益は1億2700万USドルでした。売上高は、前四半期比、前年比ともに減少しました。9月16日付け速報で説明したように、この減少は、通信事業者ネットワークなど顧客のプロジェクトの支出に関する決定によって、市場全体が低調だったことによるものです。

当社経営陣は引き続き、同部門の通年売上高を前年比3~5%の減少と見込んでいます。

エンバイロメンタルテクノロジー部門:

 

Q3 2019

 

Q2 2019

 

増減率%

 

Q3 2018

 

増減率%

純売上高

$

 397

 

$

 366

 

8%

 

$

 331

 

20%

税引前純利益

$

 100

 

$

 82

 

22%

 

$

 76

 

32%

純利益

$

 79

 

$

 65

 

22%

 

$

 60

 

32%

エンバイロメンタルテクノロジー部門の第3四半期売上高は、GPFの採用および大型車向けの堅調な需要が継続したこともあり、前年比20%増の3億9700万USドルとなりました。純利益は7900万USドルでした。

第4四半期も好調を維持すると見込んでおり、売上高は前年比10%台前半の成長と予想しています。同部門の2019年通年売上高について、経営陣は前年比10%台前半の成長という従来の予想を変更し、10%台半ばの成長としています。

スペシャリティマテリアルズ部門:

 

Q3 2019

 

Q2 2019

 

増減率 %

 

Q3 2018

 

増減率 %

純売上高

$

 463

 

$

 369

 

25%

 

$

 459

 

1%

税引前純利益

$

 117

 

$

 85

 

38%

 

$

 147

 

(20%)

純利益

$

 92

 

$

 67

 

37%

 

$

 116

 

(21%)

スペシャリティマテリアルズ部門の第3四半期売上高は4億6,300万USドルで、昨年の第3四半期同様、非常に堅調な結果となりました。純利益は9200万USドルでした。

第4四半期売上高は、前年同期並みと予想しています。コーニングは、スマートフォン市場の成熟化にもかかわらず、通年売上高のプラス成長を見込んでいます。

ライフサイエンス部門:

 

Q3 2019

 

Q2 2019

 

増減率%

 

Q3 2018

 

増減率%

純売上高

$

 256

 

$

 260

 

(2%)

 

$

 231

 

11%

税引前純利益

$

 52

 

$

 51

 

2%

 

$

 38

 

37%

純利益

$

 41

 

$

 40

 

3%

 

$

 30

 

37%

ライフサイエンス部門の売上高は2億5600万USドルで、前年比11%増となりました。純利益は4100万USドルでした。

第4四半期売上高は、前年比一桁台半ば%の成長と予想しています。同部門は引き続き市場全体を上回る成長を続けており、通年売上高予想についても、前年比一桁台半ば%の成長としています。

今後の投資家向け説明会について
コーニングは12月12日、サンフランシスコで開催されるバークレーグローバルテクノロジー・メディア&テレコミュニケーションカンファレンスに参加します。1月8日には、シティ2020グローバルテクノロジーメディア&テレコミュニケーションウエストカンファレンスに出席します。 

第3四半期のカンファレンスコールについて
コーニングは10月29日(火)の米東部標準時間午前8時30分より、第3四半期のカンファレンスコールを開催します。開始時刻の約10-15分前にフリーコール (800) 230-1093あるいは国際アクセス番号(612) 332-0107 までお電話ください。リーダーはNICHOLSONです。カンファレンスコールの様子をライブオーディオウェブキャストでお聴きになるには、コーニングのウェブサイト(http://www.corning.com/investor_relations)をご覧になり、Eventsをクリックして指示に沿って進めてください。

本プレスリリースの情報の表示について
Non-GAAP財務指標は、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)またはそれに代わるものに準拠していません。コーニングの Non-GAAP財務指標は、一般的な経済状況や企業活動において、基本となるファンダメンタルズやトレンドを反映していないイベントによって引き起こされる項目の影響を排除しています。コーニングは、Non-GAAP財務指標を開示することで、実際の事業活動のトレンド把握を妨げる項目の影響を除いた財務成績分析に役立つと考えています。これらのNon-GAAP指標の定義および、直接比較可能なGAAP指標との調整については、当社ウェブサイト「Investor Relations」ページの「Financials and Filings」タブにある「Quarterly Results」をクリックすると参照いただけます。また、本プレスリリースの付属資料でもご確認いただけます。

将来の見通しに関する注意点
本リリースにおいて、過去の事実または情報ではない記述や、「will (~になる)」、「believe(~と考えている)」、「anticipate(~と予測する)」、「expect(~と予想している)」「intend(~する意向である)」「plan(~を計画している)」、「seek(~を試みる)」、「see(~と理解している)」、「would (~だろう)」、「target(目標とする)」その他類似の表現を含む記述はすべて「将来の見通しに関する記述」です。こうした記述は、1995年米国民事訴訟改革法の「セーフハーバー」規定に沿ったものであり、経済、競合、立法に関連する予測や想定が含まれます。また、程度の差はあれ、本質的には不確定な将来の事象に関する記述となります。これらの予測は、多くの場合、当社では統制不能な理由により、変更を余儀なくされたり、不確実なものにならざるを得ません。経営陣の予想通りに将来的発展が実現する保証はありません。また、様々な要因によって、実際の結果が当社の予想と大きく異なる場合もあります。

コーニングは、こうした将来の見通しに関する記述について、更新する義務を負うものではありません。将来の見通しに関する記述で明示的ないし暗示的に表明した予想と、実際の結果との大きな乖離の原因となり得るリスク、不確実性その他要因は、次のようなものがありますが、これらに限るものではありません。 買収・売却その他同様の取引、グローバルなビジネス、財政・経済および政治的状況による影響。関税及び輸入税。米ドルと他国通貨(主に日本円、ユーロ、中国元、韓国ウォン)の為替変動。製品需要および業界の生産能力。競合製品や価格設定。重要な部品および材料の入手可能性やコスト。新製品の開発と商品化。大手顧客からの注文や需要。計画レベルの四半期配当の支払いや株買い戻しに影響をもたらす可能性があるキャッシュフローや収益等の量と時期。テロ活動・サイバー攻撃・武装紛争・政情/財政不安・自然災害・大規模な健康衛生問題による事業中断の可能性。設備・施設・ITシステムまたはオペレーションの予期せぬ停止。規制や法令の策定による影響。予測顧客需要レベルに沿った資本支出調整能力。テクノロジー変化の速度。特許の執行能力および知的財産権・営業秘密の保護能力。不利な訴訟。製品コンポーネントの性能に関する問題。重要な社員の保持。主にディスプレイテクノロジー部門における、顧客の収益ある事業活動の維持能力や継続的事業活動および製造施設拡張への投資のための資金調達能力および期限内の債権支払能力。大口顧客の損失。2017年減税雇用法(Tax Cuts and Jobs Act)を含む税制改正。税務当局による監査の影響。法律制定や政府規制その他政府の活動および調査等。

これらの諸リスクその他要因の一覧については、Form 10-Kの年次報告書およびForm 10-Qの四半期報告書に記載されたリスク要因と将来の見通しに関する記述を参照ください。

ウェブによる情報開示について
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コーニングについて
コーニング(www.corning.com)は、材料科学における世界的有数のリーディングイノベーターとして、創業以来165年以上に    わたり人々の暮らしを変える発明を重ねてきました。ガラス科学、セラミックス科学、光学物性に関する圧倒的な専門知識と、強力な製造・エンジニアリング能力を武器に、産業に変革をもたらし人々の暮らしの向上につながるような、様々な定番製品を開発してきました。研究開発およびエンジニアリングへの継続的投資、革新的な材料およびプロセスの独自の組み合わせ、そして各業界で世界をリードするお客様との深い信頼に基づく協力関係により、大きな成果をあげてきました。

コーニングの能力は幅広く応用可能で相乗的な効果を発揮します。こうした能力を武器に、絶え間ない市場ニーズの変化に応えるべく進化し、変動の激しい業界において新たな機会の獲得を図るお客様をサポートしています。現在事業を展開している市場には、オプティカルコミュニケーション、モバイルコンシューマーエレクトロニクス、ディスプレイテクノロジー、自動車、ライフサイエンス研究容器等があります。また、業界をリードする当社製品・技術として、耐傷性に優れた携帯デバイス向けカバーガラス、最先端ディスプレイ向け精密ガラス、高速通信ネットワーク向け光ファイバ、無線技術、先進通信ネットワーク向け接続ソリューション、創薬・創剤の加速化を実現する高信頼製品、乗用車・トラック向け排ガス浄化技術などが挙げられます。