コーニングインコーポレイティッド (NYSE: GLW) は、LG Electronics (LG)との継続的協力を通じた、サステナルブルなガラスソリューションによる革新的な自動車内装用曲面ガラスの提供を発表しました。グローバルなテクノロジーと車両コンポーネント ソリューションのイノベーターであるLGとコーニングは、自動車エレクトロニクスとカバーガラスの専門知識を組み合わせ、欧州の高級自動車メーカーの曲面ディスプレイでデビューし、二酸化炭素の排出量を削減しつつ、自動車コネクティビティの向上を支援しています。
自動車メーカーは、業界の気候変動目標や取り組みを達成しつつ、新たな没入感の高いドライビングエクスペリエンスの実現を模索しています。上述の欧州高級自動車メーカーによる曲面ディスプレイは、クラスターパネルとセンタースタックディスプレイを一体化してデジタルとアナログの操作系を違和感なく統合し、ドライバーの目の前のダッシュボードに浮かんでいるようなデザインを実現します。LGはこのコネクティビティと洗練されたデザインの新時代を拓き、車載インフォテインメント（情報・エンターテインメント）システム技術に関して幅広い経験を重ねてきました。一方、それをサステナブルかつ経済的な方法で実現するために採用されたのが、コーニングのColdForm™ Technologyと呼ばれる特許技術です。
コーニングオートモーティブガラスソリューション（AGS）、バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのマイク・クニゴニスは次のように述べています。
「消費者や自動車メーカーは常に、気候変動目標の達成に貢献するサステナブルな技術を重視しています。当社のColdForm™ Technologyは、そうした業界の進歩に極めて重要な製品です。OEMやパートナーとの協力を通じて、よりサステナブルなサプライチェーンを実現する、低カーボンフットプリントの技術や革新的ユーザー体験を提供できることを誇りに思っています。」
独立系第三者機関がコーニングの特許技術であるColdForm™ Technologyの環境影響評価を行った結果、ColdForm™ Technologyを用いたガラス曲げ加工により、従来の熱間成形に比べて二酸化炭素の排出量を25%以上減少することが分かりました。これは、ガラス生産量100万平方フィート当たりCO2排出量を1,450万kg削減できることを意味します。ColdForm™ Technologyにより、室温でガラスを曲げることが可能であり、LGおよびその産業パートナーによるモジュール組立てプロセスの最終段階でガラスを最終形状にすることができます。板ガラスの状態で製造プロセスを完了させることにより、コーニングのAutoGrade™ Gorilla Glassに均一な光学コーティングと正確な装飾加工を施すことが可能であり、高い生産歩留まりも得られます。
LG Electronics ビークルコンポーネントソリューションズカンパニー、プレジデントのソク・ヒョン・ユン氏は次のように述べています。
「先進の自動車内装設計によるユーザーフレンドリーな車載コネクティビティを実現するためには、革新的な製品とプロセスが必要です。コーニングとのパートナーシップにより、特別な接着・成形システムなど、ユーザー体験向上につながる曲面ディスプレイモジュールを実現するイノベーションを業界に投入できることを誇りに思っています。これは、持続可能性目標を達成しつつ、新たなトレンドを打ち立てる画期的イノベーションです。」
コーニングについて
コーニング(www.corning.com)は、材料科学における世界的有数のリーディングイノベーターとして、創業以来170年にわたり、人々の暮らしを変える発明を重ねてきました。ガラス科学、セラミックス科学、光学物性に関する圧倒的な専門知識と、強力な製造・エンジニアリング能力を武器に、産業に変革をもたらし人々の暮らし向上につながるような、様々な定番製品を開発してきました。研究開発およびエンジニアリングへの継続的投資、革新的な材料およびプロセスの独自の組み合わせ、そして各業界で世界をリードするお客様との深い信頼に基づく協力関係により、大きな成果をあげてきました。コーニングの能力は幅広く応用可能で相乗的な効果を発揮します。こうした能力を武器に、絶え間ない市場ニーズの変化に応えるべく進化し、変動の激しい業界において、お客様の新たなビジネス機会の創出をサポートしています。現在、オプティカルコミュニケーション、モバイルコンシューマーエレクトロニクス、ディスプレイ、オートモーティブ、太陽光、半導体、ライフサイエンスの各市場で事業を展開しています。
