ビジネス戦略の実行により、回復力のあるパフォーマンスを促進し、エンドマーケットの課題に対応
調整事業計画を実施し、財務の健全性を維持するための措置を実行
コーニングインコーポレイティッド(NYSE:GLW)は本日、2020 年第 2 四半期(4-6 月期)の業績を発表しました。
- GAAP 売上高とコア売上高は 26 億 US ドルで、第一四半期に比べ GAAP 売上高は 7%増、コア売上高は 2%増
- GAAP 一株利益はマイナス 0.13 US ドル、コア一株利益は前四半期比 25%増の 0.25 US ドル
- GAAP 純損失は 7100 万 US ドル、コア利益は前四半期比 23%増の 2 億 1800 万 US ドル
- GAAP とコアによる数値の違いは、主に R&D プログラムの再評価と優先順位の変更を含む、非現金の事業再編費用によるものです。
- 2 億 8,500 万ドルのフリーキャッシュフロー前四半期と比較して改善し、コーニングは通年でフリーキャッシュフローがプラスになる計画を順調に進めています。
ウェンデル P. ウィークス、会長兼 CEO は次のように述べています。「第 2 四半期中、コーニングは、世界的な健康危機を切り抜けてより強くなり、成長を再開するという大幅な前進を遂げました。 売上高、純利益、一株利益およびフリーキャッシュフローはすべて、前四半期比で増加しました」
さらに、ウィークスは次のように述べました。「コーニングは、第 2 四半期に、Corning® Gorilla® Glass Victus™ の発売や5G 業界のリーダーとの継続的な革新など、複数の取り組みを進めました。COVID-19 の最前線では、パンデミックと直接闘うために、私たちのテクノロジー、製造、エンジニアリングに関する深い知識と能力を活用 する方法を模索し続けています。 Corning Valor® Glass が、米国保健社会福祉省と国防総省によってCOVID-19 ワクチンの展開を促進するために選ばれたことを嬉しく思います」
「全体として、私たちの断固たる行動と業務執行は、ポジティブなフリーキャッシュフローをもたらし、コーニングを特徴づける領域での継続的なリーダーシップの発揮へとつながりました。 私たちはお客様のために業務を遂行し、市場を上回る実績をあげ、財務の健全性を維持しています」
市場アクセスプラットフォーム別業績
コーニングは、5 つの市場アクセスプラットフォームが対応する各市場で主導的な地位を占めています。 第2四半期に、コーニングは重要な成長への取り組みを進め、次のハイライトを報告しました。:
- ライフサイエンス – コーニングファーマスーティカルテクノロジーは、数十億ドル規模の製薬ガラス事業を構築する戦略を引き続き推進しました。 コーニングは、現在販売されているファイザー医薬品の一部にValor Glass バイアルを提供する長期供給契約を締結し、Biomedical Advanced Research and Development Authority(BARDA)から 2 億 400 万ドルの資金提供を受けました。 BARDA の資金提供により、コーニングは国内の製造能力を大幅に拡大し、COVID-19 ワクチンと医薬品の供給を加速することができます。
- モバイルモバイルコンシューマーエレクトロニクス - スペシャリティマテリアルズ部門は、スマートフォン市場が前年比で減少したにもかかわらず、前年比 13%の売上増を達成しました。 プレミアム製品への強い需要の結果として成長しました。 7 月、コーニングは、最もタフな Gorilla Glass である Gorilla Glass Victus を発表しました。サムスンは、近日、Gorilla Glass Victus を採用する最初の顧客になる予定です。
- オートモーティブ – エンバイロメンタルテクノロジー部門は弱い市場を上回る実績で、ガソリンパティキュレートフィルタの売上高は前年比で 20%以上の増加でした。
- オプティカルコミュニケーション - セグメントの売上高は、キャリアネットワークプロジェクトに牽引されて、前四半期比 12%増でした。 5G の展開に関連する進展が続きました。コーニングは、小型セルのワイヤレスサイトへのファイバと電力の供給を簡素化するための、エナーシスとの戦略的提携を発表しました。 コーニングはまた、クアルコムテクノロジーズと協力して、5G 対応、設置が簡単、手頃な価格の屋内ネットワークを提供しています。
- ディスプレイ – ディスプレイテクノロジー部門は、大画面テレビの売上が引き続き需要を牽引し、前四半期からほぼ横ばいの純利益を生み出しました。また大画面テレビの需要はコーニングの新しい Gen10.5 設備の継続的な増産を下支えしています。
財務状況の強化
トニー・トリペニー、エグゼクティブバイスプレジデント兼 CFO は次のように述べています。「私たちはこのような時代のために構築されたバランスシートでこの経済不況に入り、この期間に必要な資金を確保するための措置をとりました。当社は 2 億 8500 万ドルのフリーキャッシュフローを生み出し、22 億ドルの現金を保有してこの四半期を終え、今年度はプラスのフリーキャッシュフローを生み出すペースで進んでいます」
トリペニーは続けて述べています。「私たち財務状態は堅固です私たちはより効率的になり、最小限の投資で期待する成長に対応する能力を備えています。 売上を伸ばすことで、収益性が改善し、投下資本利益率が向上することが期待されます」
コーニングのビジネス全体で、第2 四半期を通じて需要と見通しが改善しました。 その結果、コーニングは第3 四半期には第 2 四半期に続き売上高と利益の成長を見込んでいます。 成長のレベルは、8 月と 9 月のエンドマーケットの需要と経済活動によります。
2020 年第 2 四半期の業績と比較
(単位は百万 US ドル。ただし一株利益の金額を除く。)
| Q2 2020 |
| Q1 2020 |
| 増減率% |
| Q2 2019 |
| 増減率% | |||
GAAP純売上高 | $ | 2,561 |
| $ | 2,391 |
| 7% |
| $ | 2,940 |
| (13%) |
GAAP 純利益(損失) | $ | (71) |
| $ | (96) |
| ** |
| $ | 92 |
| ** |
GAAP一株利益 | $ | (0.13) |
| $ | (0.16) |
| ** |
| $ | 0.09 |
| ** |
コア売上高* | $ | 2,588 |
| $ | 2,529 |
| 2% |
| $ | 2,986 |
| (13%) |
コア利益* | $ | 218 |
| $ | 177 |
| 23% |
| $ | 410 |
| (47%) |
コア一株利益* | $ | 0.25 |
| $ | 0.20 |
| 25% |
| $ | 0.45 |
| (44%) |
*Non-GAAP による数値。GAAP による数値とNon-GAAP による数値の調整については、このニュースリリースに続く表やコーニングウェブサイトでご覧いただけます。
**Not Meaningful
第 2 四半期部門別業績
ディスプレイテクノロジー部門
| Q2 2020 |
| Q1 2020 |
| 増減率% |
| Q2 2019 |
| 増減率% | |||
純売上高 | $ | 753 |
| $ | 751 |
| 0% |
| $ | 848 |
| (11%) |
税引前純利益 | $ | 193 |
| $ | 192 |
| 1% |
| $ | 268 |
| (28%) |
純利益 | $ | 152 |
| $ | 152 |
| 0% |
| $ | 213 |
| (29%) |
ディスプレイテクノロジー部門の第 2 四半期の売上高は 7 億 5,300 万ドル、純利益は 1 億 5,200 万ドルで、どちらも前四半期とほぼ横ばいとなりました。 コーニングの出荷量は、前四半期比で 1 桁台前半%の成長でした。前四半期比の価格低下率は前四半期に続き緩やかで予想通りでした。
オプティカルコミュニケーション部門
| Q2 2020 |
| Q1 2020 |
| 増減率% |
| Q2 2019 |
| 増減率% | |||
純売上高 | $ | 887 |
| $ | 791 |
| 12% |
| $ | 1,090 |
| (19%) |
税引前純利益 | $ | 104 |
| $ | 37 |
| 181% |
| $ | 201 |
| (48%) |
純利益 | $ | 81 |
| $ | 29 |
| 179% |
| $ | 158 |
| (49%) |
オプティカルコミュニケーション部門の第 2 四半期の売上高は、8 億 8,700 万ドルで、前四半期比で 12%増でした。 主要な通信事業者は、ケーブルの展開とアクセスネットワークプロジェクトへの支出を第 1 四半期と比較して増加させました。 売上高の前年比の減少は、受動光ネットワーク製品の市場の減少によるものです。
エンバイロメンタルテクノロジー部門
| Q2 2020 |
| Q1 2020 |
| 増減率% |
| Q2 2019 |
| 増減率% | |||
純売上高 | $ | 226 |
| $ | 320 |
| (29%) |
| $ | 366 |
| (38%) |
税引前純利益 | $ | — |
| $ | 44 |
| * |
| $ | 82 |
| * |
純利益 | $ | — |
| $ | 35 |
| * |
| $ | 65 |
| * |
*Not Meaningful
エンバイロメンタルテクノロジー部門では、第 1 四半期に始まった主要市場での自動車製造の生産停止が第 2 四半期の大半で続きました。その結果、売上高は前年比 38%減となりました。収益性は、販売および生産量の減少の影響を受けました。
スペシャリティマテリアルズ部門
| Q2 2020 |
| Q1 2020 |
| 増減率% |
| Q2 2019 |
| 増減率% | |||
純売上高 | $ | 417 |
| $ | 352 |
| 18% |
| $ | 369 |
| 13% |
税引前純利益 | $ | 114 |
| $ | 65 |
| 75% |
| $ | 85 |
| 34% |
純利益 | $ | 90 |
| $ | 51 |
| 76% |
| $ | 67 |
| 34% |
スペシャリティマテリアルズ部門は、下半期の顧客新製品発表をサポートするプレミアムガラスの強い需要、在宅勤務と在宅学習増加の流れによる IT 製品市場の成長、および半導体装置関連製品の需要に牽引されて、売上高は前年比 13%増でした。純利益は、販売量の増加により、前年比で 34%増加しました。
ライフサイエンス部門
| Q2 2020 |
| Q1 2020 |
| 増減率% |
| Q2 2019 |
| 増減率% | |||
純売上高 | $ | 243 |
| $ | 258 |
| (6%) |
| $ | 260 |
| (7%) |
税引前純利益 | $ | 39 |
| $ | 48 |
| (19%) |
| $ | 51 |
| (24%) |
純利益 | $ | 31 |
| $ | 38 |
| (18%) |
| $ | 40 |
| (23%) |
ライフサイエンス部門の第 2 四半期売上高は、COVID-19 パンデミックに関連し、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)および北米で研究ラボの閉鎖が相次いだ影響が、パンデミックに対処するためのテストキットの消耗品およびその他の製品に対する強い需要を上回ったため、前年比 7%減でした。 純利益の減少は、売上高の減少によるものです。
今後の投資家向け説明会について
コーニングは、9月2日にジェフリーズセミコンダクター、ITハードウェアおよび通信インフラサミットに参加します。9月9日には、シティ2020グローバルテクノロジーカンファレンスに出席します。両方ともバーチャル会議の予定 です。
第2四半期のカンファレンスコールについて
コーニングは7月28日(火)の米東部標準時間午前8時30分より、 第2四半期のカンファレンスコールを開催します。開始時刻の約10-15分前にフリーコール (877) 710-0209あるいは国際アクセス番号(315) 625-3068 までお電話ください。アクセスコードは999 1654です。カンファレンスコールの様子をライブオーディオウェブキャストでお聴きになるには、コーニングのウェブサイト(http://www.corning.com/investor_relations)をご覧になり、Eventsをクリックして指示に沿って進めてください。
本プレスリリースの情報の表示について
Non-GAAP 財務指標は、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)またはそれに代わるものに準拠していません。コーニングの Non-GAAP 財務指標は、一般的な経済状況や企業活動において、基本となるファンダメンタルズやトレンドを反映していないイベントによって引き起こされる項目の影響を排除しています。コーニングは、Non-GAAP 財務指標を開示することで、実際の事業活動のトレンド把握を妨げる項目の影響を除いた財務成績分析に役立つと考えています。これらのNon-GAAP 指標の定義および、直接比較可能なGAAP 指標との調整については、当社ウェブサイト「Investor Relations」ページの「Financials and Filings」タブにある「Quarterly Results」をクリックすると参照いただけます。また、本プレスリリースの付属資料でもご確認いただけます。
将来の見通しに関する注意点
本リリースにおいて、過去の事実または情報ではない記述や、「will (~になる)」、「believe(~と考えている)」、「anticipate(~と予測する)」、「expect(~と予想している)」「intend(~する意向である)」「plan(~を計画している)」、「seek(~を試みる)」、「see(~と見込んでいる)」、「would (~だろう)」、「target(目標とする)」その他類似の表現を含む記述はすべて「将来の見通しに関する記述」です。こうした記述は、1995年米国民事訴訟改革法の「セーフハーバー」規定に沿ったものであり、経済、競合、法制度の変化に関連する予測や想定が含まれます。また、程度の差はあれ、本質的には不確実である将来の事象に関する記述となります。これらの予測は、多くの場合、当社では統制不能な理由により、変更を余儀なくされたり、不確実なものにならざるを得ません。経営陣の予想通りに将来的発展が実現する保証はありません。また、様々な要因によって、実際の結果が当社の予想と大きく異なる場合もあります。コーニングは、こうした将来の見通しに関する記述について、更新する義務を負うものではありません。将来の見通しに関する記述で明示的ないし暗示的に表明した予想と、実際の結果との大きな乖離の原因となり得るリスク、不確実性その他要因には次のようなものがありますが、これらに限るものではありません。昨今のCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症)感染拡大の期間および深刻度、それに伴う当社各事業部門の需要、オペレーション、およびグローバルサプライチェーンへの影響。コーニングによる買収・売却その他同様の取引。グローバルなビジネス、財政・経済および政治的状況による影響。関税及び輸入税。米ドルと他国通貨(主に日本円、ユーロ、中国元、韓国ウォン)の為替変動。製品需要および業界の生産能力。競合製品や価格設定。重要な部品および材料の入手可能性やコスト。新製品の開発と商品化。大手顧客からの注文や需要。計画レベルの四半期配当の支払いや株買い戻しに影響をもたらす可能性があるキャッシュフローや収益等の量と時期。テロ活動・サイバー攻撃・武装紛争・政情/財政不安・自然災害・大規模な健康衛生問題による事業中断の可能性。設備・施設・ITシステムまたはオペレーションの予期せぬ停止。規制や法制度の変更による影響。予測顧客需要レベルに沿った資本支出調整能力。テクノロジー変化の速度。特許の行使能力および知的財産権・営業秘密の保護能力。不利な訴訟。製品およびコンポーネントの性能に関する問題。重要な社員の保持。主にディスプレイテクノロジー部門における、顧客の収益ある事業活動の維持能力や継続的事業活動および製造施設拡張への投資のための資金調達能力および期限内の債権支払能力。大口顧客の損失。2017年減税雇用法(Tax Cuts and Jobs Act)を含む税制改正。税務当局による監査の影響。法律制定や政府規制その他政府の活動および調査等。
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