コーニング、ガソリンパティキュレートフィルタ生産個数100万個を達成

コーニング、ガソリンパティキュレートフィルタ生産個数100万個を達成

コーニング、ガソリンパティキュレートフィルタ生産個数100万個を達成

ニュースリリース
Environmental Technologies
コーニング、ガソリンパティキュレートフィルタ生産個数100万個を達成
コーニング、ガソリンパティキュレートフィルタ生産個数100万個を達成
ニューヨーク州コーニング発 | コーニングインコーポレイティッド | 2018年6月25日
欧州ガソリン車への排ガスフィルタ技術の採用が進む中、自動車排ガス制御へのコーニングの最新ソリューションが大きな生産目標を達成

コーニングインコーポレイティッド(NYSE: GLW)は本日、当社のエンバイロメンタルテクノロジー部門が、カイザースラウテルン(ドイツ)の製造工場にて大きな生産目標を達成したことを発表しました。自動車排ガス制御に使用されるCorning® DuraTrap® GCガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)を100万個生産しました。

同工場では、欧州自動車市場における、この新しい排ガス制御技術の需要増加を予測し、ガソリンエンジン用に特化して開発したセラミックパティキュレートフィルタの生産拡大を2016年より始めました。このGPFは、自動車メーカーが新たなEuro 6d 排ガス規制を満たし、また過去最高クラスのクリーン性能を誇るガソリン車モデルを投入するのに貢献しています。コーニングは、規制導入に先んじて顧客に確実な供給とサポートを提供するための不可欠な取り組みとして、コーニングのDuraTrap® GCフィルタの増産体制整備に努めてきました。

Corning GmbHゼネラルマネージャーのクラウス・ヴェルシュタインは次のようにコメントしています。「ほとんどの主要自動車メーカー様と提携し、新たなヨーロッパ仕様のガソリンエンジンプラットフォームに当社のDuraTrap® GCフィルタを採用いただいたことを誇りに思っています。カイザースラウテルン工場はこれまで、この新製品への需要に応えるべく生産と拡張を並行で進めつつ、お客様と新たな規制に備えてきました。」

ガソリン車人気が高まる中、ガソリンシステムへのパティキュレートフィルタの活用は、欧州のクリーン自動車技術にとって重要な技術的進歩です。高性能ガソリン直噴(GDI)エンジンなどの最新のガソリンエンジン技術は、消費者にエンジン性能を損なうことなく、より良い燃費をもたらします。しかし、こうしたエンジンは、大気や人々の健康に対して影響をもたらすPM2.5の様な微粒子を多量に排出します。

2018年9月より本格導入を迎えるEuro 6d 排ガス規制は、新たな実走行排気計測(RDE)試験の下、GDIエンジン車に対して微粒子排出量の大幅削減を求めています。また、2000年代初頭より欧州のディーゼル乗用車に採用され効果を上げてきたパティキュレートフィルタ技術を、排ガス処理に用いる事を必要とさせています。

DuraTrap® GCフィルタは、自動車メーカーがガソリンエンジンから排出される微粒子を効果的に削減できるよう設計・最適化された製品です。このフィルタの特徴は、微粒子の高い捕集性能をもたらす画期的なセラミック微細構造に設計されている、新しいコーディエライトベースの材料で、エンジン性能を低背圧で維持できます。また、幅広いウォッシュコート量に対応しており、触媒量の付加による、より厳しい排ガス規制への対応に寄与しています。

コーニングエンバイロメンタルテクノロジー、ヴァイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのハル・ネルソンは次のようにコメントしています。「GPF生産100万個達成は、コーニングのみならず、欧州の大気環境対策にとって大きな意味を持っています。この達成は、当社の投入した次世代排ガス制御ソリューションが、新たな規制を満たし、ガソリンシステムをよりクリーンで安全なものに進歩させるお客様を支える確かな能力を有している事を示しています。」

ガソリンエンジンからの微粒子の捕集を導入する次なる市場は中国です。China 6として知られている新排ガス規制は、2020 年初旬に施行が開始され、GDI だけでなく全てのガソリンエンジン車に適用されます。2023 年のChina 6 規制本格施行後には、中国のガソリン車のほとんどにGPFが必要とされる可能性があります。コーニングのDuraTrap® GCフィルタ製品のポートフォリオの優位性により、中国大手自動車メーカーとの連携が強化され、2017 年に発表した合肥の新製造施設建設など、当社の投資ペースも増加しています。

コーニングは、欧州および中国で規制が本格的に施行された暁には、GPF事業が年間売上高5億USドル規模に発展すると予測しています。

コーニングは、世界の主要なガソリン及びディーゼル車両メーカーに、最新技術の多孔性セラミックハニカム担体パティキュレートフィルタを供給する、リーディングサプライヤです。1970年代初頭に当社が発明した経済的かつ高性能な多孔性セラミックハニカム担体は、現在、世界中の自動車の触媒コンバータのスタンダードとなっています。1978年には、ディーゼル車が排出する煤を除去する多孔性セラミックパティキュレートフィルタを開発。今後も、当社が誇る材料科学や製造に関する専門性を活かして市場をリードする排ガス制御ソリューションを開発することで、お客様が新たな排ガス基準に対応する事に貢献し、世界中の大気環境の改善を実現します。

将来の見通しに関する注意点

本リリースには、1995年米国民事訴訟改革法の定義による「将来の見通しに関する記述」が記載されています。こうした記述は、コーニングの業績および事業運営に関する現時点での予測や想定に基づくものであり、重大なリスクや、本質的には不確定な事象が含まれます。こうしたリスクには、グローバルなビジネスの影響、財政・経済および政治的状況、関税及び輸入税、米ドルと他国通貨(主に日本円、ニュー台湾ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン)の為替変動、製品需要および業界の生産能力、競合製品や価格設定、重要な部品および材料の入手可能性やコスト、新製品の開発と商品化、大手顧客からの注文や需要、計画レベルの四半期配当の支払いや株買い戻しに影響をもたらす可能性があるキャッシュフローや収益等の量と時期、テロ活動・サイバー攻撃・武装紛争・政情/財政不安・自然災害・大規模な健康衛生問題による事業中断の可能性、設備・施設・ITシステムまたはオペレーションの予期せぬ停止、規制や法令の策定による影響、予測顧客需要レベルに沿った資本支出調整能力、テクノロジー変化の速度、特許の執行および知的財産保護能力、営業秘密、不利な訴訟、製品コンポーネントの性能に関する問題、重要な社員の保持、主にディスプレイテクノロジー部門における顧客の収益ある事業活動の維持能力や継続的活動および製造施設拡張への投資のための資金調達能力および期限内の債権支払能力、大口顧客の損失、2017年減税雇用法(Tax Cuts and Jobs Act)を含む税制改正、法律制定や政府規制その他政府の活動および調査等があります。

これらの諸リスクその他要因の一覧については、Form 10-Kの年次報告書およびForm 10-Qの四半期報告書に記載されたリスク要因と将来の見通しに関する記述を参照ください。将来の見通しに関する記述は、あくまで作成日時点における情報であり、コーニングは、新たな情報または今後発生する事象に照らしてそれらを更新する義務を負うものではありません。

ウェブによる情報開示について

企業ウェブサイトおよびソーシャルメディアチャネルを用いた重要情報の開示に関する米国証券取引委員会(SEC)のガイダンスに基づき、コーニングインコーポレイティッド(以下「コーニング」)は、投資家、メディアおよびその他利害関係者の皆様に対して、コーニングウェブサイト(http://www.corning.com/worldwide/en/about-us/news-events.html)を、投資家にとって重大とみなされ得る情報など当社に関する重要情報や、本プレスリリースまたは他のプレスリリースの補足情報を発表する場として使用することをお知らせします。ウェブサイトおよびコーニングが利用しているソーシャルメディアのリストは、随時、当社メディアおよびウェブサイト上で更新していきます。投資家、メディアおよびその他利害関係者の皆様におかれましては、SECへの提出書類、プレスリリース、カンファレンスコール、ウェブキャストに加え、上記ウェブサイトおよびソーシャルメディアチャネルを通じて発表する情報をご確認いただきますようお願いします。

コーニングについて

コーニング(www.corning.com)は、材料科学における世界的有数のリーディングイノベーターとして、創業以来165年以上に    わたり人々の暮らしを変える発明を重ねてきました。ガラス科学、セラミックス科学、光学物性に関する圧倒的な専門知識と、強力な製造・エンジニアリング能力を武器に、産業に変革をもたらし人々の暮らし向上につながるような、様々な定番製品を開発してきました。研究開発およびエンジニアリングへの継続的投資、革新的な材料およびプロセスの独自の組み合わせ、そして各業界で世界をリードするお客様との深い信頼に基づく協力関係により、大きな成果をあげてきました。

コーニングの能力は幅広く応用可能で相乗的な効果を発揮します。こうした能力を武器に、絶え間ない市場ニーズの変化に応えるべく進化し、変動の激しい業界において新たな機会の獲得を図るお客様をサポートしています。現在事業を展開している市場には、オプティカルコミュニケーション、モバイルコンシューマーエレクトロニクス、ディスプレイテクノロジー、自動車、ライフサイエンス研究容器等があります。また、業界をリードする当社製品・技術として、耐傷性に優れた携帯デバイス向けカバーガラス、最先端ディスプレイ向け精密ガラス、高速通信ネットワーク向け光ファイバ、無線技術、先進通信ネットワーク向け接続ソリューション、創薬・創剤の加速化を実現する高信頼製品、 乗用車・トラック向け排ガス浄化技術などが挙げられます。