コーニング、CES2015でディスプレイの革新技術を発表

Image Alt Text

コーニング、CES2015でディスプレイの革新技術を発表

コーニング、CES2015でディスプレイの革新技術を発表

ニュースリリース
企業情報
コーニング、CES2015でディスプレイの革新技術を発表
コーニング、CES2015でディスプレイの革新技術を発表
ニューヨーク州コーニング発 | Corning Incorporated | 2015年1月6日

Corning Iris™ Glassが液晶テレビの極薄化を実現 

コーニング・インコーポレイティッド (NYSE: GLW) は本日、液晶テレビをスマートフォンレベルまで大幅に薄型化することを可能にするガラス基板、 Corning Iris™ Glass を発表しました。

コーニングは、エッジライト方式液晶テレビ向けガラス導光板として、本製品を開発しました。全ての液晶ディスプレイは、画像を表示するためにバックライトを必要とします。導光板は、LED光を一定方向に伝播するために必要な、バックライトに不可欠な部品です。

Iris Glassの最も重要な技術革新は、その優れた光透過率です。これにより明るい画像が実現し、ガラスを導光板材料として利用することが可能になりました。

コーニングハイパフォーマンスディスプレイ&アドバンストガラスイノベーション部門ゼネラル・マネージャー兼バイス・プレジデントのジョン・ベインは、次のようにコメントしています。「エッジライト方式液晶が市場に現れ始めた当時、ディスプレイ業界は、ガラス導光板を用いることを望んでいました。しかし、光透過率が問題となり、パネルメーカーはプラスチックを採用するに至りました。」

プラスチックは、光透過率という点では問題ありませんが、導光板としては限界があります。これまでは、剛性不足がパネルメーカーによるテレビの薄型化の制約になっていました。それを補うために、パネルメーカーは追加の構造部品を組み込み、その分の重量およびスペースが従来のエッジライト方式液晶テレビには加わっていました。また、プラスチックは湿気に曝されると膨張するため、メーカーはテレビの額縁部分(ベゼル)の幅を広くとる必要もありました。  

Iris Glassは、プラスチックより36倍堅く、Iris Glassを用いることで、パネルメーカーは10ミリメートル厚未満のテレビを設計することが可能となります。熱膨張率もプラスチックより90%低いため、額縁部分の幅を狭め、より洗練されたデザインを実現できます。

Iris Glassを導光板として用いることで、パネルメーカーはコーニングの先進ガラス層を新たにテレビ設計に組み込むことが可能になります。

コーニングは、堺ディスプレイプロダクト株式会社 (SDP) と協力し、Iris Glass を採用したSDP製70インチ超薄型液晶モジュールのプロトタイプをCESで発表します。SDPのディスプレイは4K解像度を備えています。

ベインは次のように付け加えています。「CESの当社ブースに来ていただければ、この信じられないほどの薄さと魅力を備えたディスプレイをご覧いただけます。テレビのデザインに対する考え方も一変するでしょう。」

コーニングブースは、セントラルホール12847番です。 CESは、本日より1月9日まで開催しています。

リリース内容について 
このプレスリリースに記述された「将来に関する発表内容」(1995年の米国私募証券訴訟改革法によって表現された意味の範囲内における)は、コーニング の業績や事業活動に関する現在の予測や想定を基にしたものであり、コーニングのさまざまなビジネスリスクや不確実な要因によって、実際の結果と大きく異なる場合があります。これらのリスク及び不確実な要因には、世界の経済及び政治情勢や商況による影響、金融市場の状況、通貨変動、製品需要と業界の製造能力、 他社との競合、集中的な顧客基盤への依存度、製造効率、コスト低減、重要な部品および材料の入手可能性、新製品の開発と商品化、価格変動とプレミアムおよび非プレミアム製品の製品構成の変化、設備拡張および新規工場立ち上げコスト、テロ活動・武力衝突・政治および金融情勢、自然災害、悪天候、深刻な健康衛生問題による商業活動の停滞、 株式会社としての活動、買収および子会社売却、過剰在庫または古い在庫のレベル、技術変化の速度、特許権の行使、製品および部品性能の問題、主要人員の保持、株価変動、訴訟または規制による不利な状況の発生、などが挙げられます。これらを含む諸リスク要因は、コーニングが米証券取引委員会に提出した書類に記載されていま す。本リリースに記述された情報は、発表日現在の情報であり、コーニングは 新しい情報または将来の出来事に照らしてこれらの情報を更新する義務を負わないものとします。

SDP(堺ディスプレイプロダクト株式会社)について 
2009年設立。SDP (www.sdp.co.jp) は液晶ディスプレイの開発、製造、販売を行なっています。本社所在地は大阪府堺市。SDPは第10世代のガラス基板から液晶ディスプレイを製造した最初の企業です。第10世代の技術を使用する最先端の工場は世界で唯一です。

コーニングについて 
コーニング (www.corning.com) は、材料科学をリードする世界的なイノベーターの1つです。160年以上にわたり、コーニングは、特殊ガラス、セラミックス、光物理学における、その比類のない専門知識を、新しい産業を生み出し、人々の生活を変える製品の開発に活かしてきました。コーニングは、研究開発における継続的な投資を通じて、ユニークな材料の組み合わせとプロセスのイノベーション、技術上のタフな課題を解決するための顧客との密接なコラボレーションに成功しています。コーニングのビジネスと市場は常に進化しています。現在、コーニングの製品は、消費者向け電気製品、自動車排ガス制御、通信、交通、ライフサイエンスなど、様々な業界に用いられています。製品には、スマートフォンやタブレット用の耐損傷性能を持つカバーガラスや、先進的なディスプレイ向けの精密ガラス、光ファイバ、無線技術、高速通信ネットワークのための接続ソリューショ、創薬と製薬を加速する信頼性の高い製品、車、トラック、オフロード車の排ガス制御製品を含んでいます。