薄型加工不要のガラスでパネルメーカーのコスト削減に貢献

ニューヨーク州コーニング発, 2012年6月5日 – コーニングインコーポレイティッド （NYSE：GLW）は本日、携帯ディスプレイ機器用の液晶ディスプレイパネル製造をサポートするため、EAGLE XG® Slimガラス基板の製品ラインを拡充することを発表しました。同発表は、ボストンにて開催されている業界の展示会、SID (Society for Information Display) Display Weekにて行われました。

コーニングは、新たに0.3mm厚の第6世代ガラス（1500mm x 1800mm。約5フィート x 6フィート）の製造を開始します。これにより、液晶ディスプレイパネルメーカーにとって大幅なコスト削減が可能になります。

アンドリュー・ベック コーニングディスプレイテクノロジー、製品ラインマネージャーは次のようにコメントしています。「現在、多くの薄型ディスプレイパネルメーカーは、液晶ディスプレイ用ガラス基板を薄型化するために、コストのかかる酸エッチングを行っています。EAGLE XG Slimは、薄い状態で製造されるので、酸エッチングによる加工なしで、0.3mmという数値を達成できます。従って、薄型加工費用が全くかかりません。」

EAGLE XG Slim ガラスは現在、携帯電話、タブレット、ノートPC、モニター、テレビ等に使用されています。0.3mm厚の第6世代サイズは、Ultrabook™のような、新たなモバイル機器製品のカテゴリーに理想的なソリューションです。UltrabookはIntel社の登録商標で、モバイル性を犠牲にすることなくユーザーがコンテンツを楽しむ事ができるノートPCです。

ベックは「こうしたタイプのモバイル機器の登場により、より薄型かつ軽量のディスプレイパネルへの需要は高まっています。パネルメーカーが、よりコスト効率が高く環境にも優しい方法でこうした需要に応えていく上で、EAGLE XG Slimガラスがお役に立てると思います。」と述べています。

EAGLE XG Slimは、受賞歴のある環境に優しいEAGLE XG® ガラス組成を使用し、コーニング独自のフュージョン成形法で製造されています。この正確なプロセスは、本質的な寸法安定性を備えた、驚くほどにクリーンかつ滑らかで平坦な表面品質のガラス基板生産を可能にします。これらの品質は、液晶ディスプレイの製造を成功させるには欠かせない要素です。

EAGLE XG Slimについてより詳しくお知りになりたい方は、www.corning.com/EAGLEをご覧下さい。

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コーニングインコーポレイティッド（www.corning.com）は、特殊ガラスおよびセラミックの世界的なリーディングカンパニーです。コーニングの160年以上の材料科学やプロセス工学の経験から、コンシューマーエレクトロニクスや自動車排ガス浄化製品、テレコミュニケーション及び、ライフサイエンスの分野で、先進技術システムを実現する主要なコンポーネントを開発・製造しています。当社の製品には、LCDテレビ/コンピュータモニタ/ラップトップ向けLCDガラス基板、自動車触媒用セラミック担体及びフィルタ、光ファイバ、ケーブル、通信ネットワーク向けの配線機器、創薬分野向け光バイオセンサなどがあります。また、その他にも、半導体、航空宇宙、防衛、天文、測定といった数々の産業向けに光学や特殊ガラスを用いた高度なソリューションを提供しています。