製造能力強化で世界的な需要増に対応 

コーニングインコーポレイティッド（NYSE:GLW）は本日、同社の取締役会において、中国・上海にある排ガス制御製品工場の製造能力強化に向け、1億7,000万USドル規模の設備投資計画が承認されたことを発表しました。

今回の投資は、コーニング上海カンパニー（CSCL）の工場拡張および乗用車（自動車）用排ガス制御担体の製造能力増強に充てられます。拡張工事は2013年第3四半期に完了し、操業を開始する予定です。

マーク・ベック コーニングエンバイロメンタルテクノロジー部門シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーは次のようにコメントしています。「今後数年間、全世界の自動車販売台数は、特に中国およびアジア全域で着実に伸び、従って当社の最新型担体への需要も増加すると予想しています。世界的な排ガス規制強化により、自動車にはより多くの、そして先進の担体を用いることが求められています。今回の大規模な投資は、こうした需要増に応える一助となるでしょう。同時に、お客様へのサービス向上や、排ガス制御製品業界におけるリーダーとしての地位を保つことに対する、当社の積極的姿勢を示すものでもあります。」

エリック S. マッサー コーニング グレーターチャイナCEOは次のようにコメントしています。「コーニングは、25年以上にわたって中国への投資を続けてきました。自動車用担体製造工場の拡張は今回で3度目となりますが、この発表は、中国への積極的取り組みを続けてきた当社の歴史に新たな1ページを刻むものです。10年前、他社に先駆けて中国に進出した担体メーカーとして、戦略的投資や革新技術、そして価値重視の市場リーダーシップを通じて、中国の自動車産業に貢献し続けていることを誇りに思っています。」

コーニング上海カンパニーは、コーニングインコーポレイティッドの100％出資子会社です。2001年初頭より、最先端のハイテク排ガス制御担体の出荷を開始しました。2007年に第1回目の拡張工事を行い、昨年には、第2回目となる1億2500万USドル規模の拡張計画を発表しました。2012年下半期には2回目の拡張が完了し、製品出荷を開始する予定です。CSCLは、先進の担体製造に加え、中国および全アジアの顧客に対し、販売、マーケティング、エンジニアリング支援等、ワールドクラスのサービスを提供しています。

コーニングは、世界の主要なガソリン/ディーゼルエンジンメーカーに対し、最新技術のセラミックハニカム担体とディーゼル微粒子フィルタを供給する、リーディングサプライヤです。1970年代初頭に当社が発明した経済的かつ高性能なセラミックハニカム担体は、現在、自動車の触媒コンバータの世界標準となっています。1978年には、ディーゼル車が排出するすすを除去するセラミック微粒子フィルタを開発しました。今後も、先進のセラミック担体やディーゼル微粒子フィルタの開発に向けて材料やプロセス、製造面での専門知識を活用し、厳しさを増す自動車排ガス規制への対応をサポートしていきます。

リリース内容について 
このプレスリリースに記述された「将来に関する発表内容」（1995年の米国私募証券訴訟改革法によって表現された意味の範囲内における）は、コーニング の業績や事業活動に関する現在の予測や想定を基にしたものであり、コーニングのさまざまなビジネスリスクや不確実な要因によって、実際の結果と大きく異なる場合があります。これらのリスク及び不確実な要因には、世界の経済及び政治情勢や商況による影響、金融市場の状況、通貨変動、製品需要と業界の製造能力、 他社との競合、集中的な顧客基盤への依存度、製造効率、コスト低減、重要な部品および材料の入手可能性、新製品の開発と商品化、価格変動とプレミアムおよび非プレミアム製品の製品構成の変化、設備拡張および新規工場立ち上げコスト、テロ活動・武力衝突・政治および金融情勢、自然災害、悪天候、深刻な健康衛生問題による商業活動の停滞、 株式会社としての活動、買収および子会社売却、過剰在庫または古い在庫のレベル、技術変化の速度、特許権の行使、製品および部品性能の問題、主要人員の保持、株価変動、訴訟または規制による不利な状況の発生、などが挙げられます。これらを含む諸リスク要因は、コーニングが米証券取引委員会に提出した書類に記載されていま す。本リリースに記述された情報は、発表日現在の情報であり、コーニングは 新しい情報または将来の出来事に照らしてこれらの情報を更新する義務を負わないものとします。

コーニングについて
コーニングインコーポレイティッド（www.corning.com）は、特殊ガラスおよびセラミックの世界的なリーディングカンパニーです。コーニングの160年の材料科学やプロセス工学の経験から、コンシューマーエレクトロニクスや自動車排ガス制御製品、テレコミュニケーション及び、ライフサイエンスの分野で、先進技術システムを実現する主要なコンポーネントを開発・製造しています。当社の製品には、LCDテレビ、コンピュータモニタやラップトップ向けLCDガラス基板、自動車触媒用セラミック担体及びフィルタ、光ファイバ、ケーブル、通信ネットワーク向けの配線機器 、\創薬分野向け光バイオセンサなどがあります。また、その他にも、半導体、航空宇宙、防衛、天文、測定といった数々の産業向けに光学や特殊ガラスを用いた高度なソリューションを提供しています。