170年近くにわたり、コーニングは、ガラスや材料科学によって、様々な難題を解決し、人々の生活を改善してきました。
私たちのイノベーションは、大気のクリーン化、情報伝達の高速化、科学や医療における新発見の実現のみならず、周囲の環境や人同士の関わり合い方にも変革をもたらしてきました 。
コーニングのこれまでの歩みをご紹介します。

1851
ガラスの価値に目をつけたAmory Houghton Sr.がマサチューセッツ州ソマービルに小さなガラス会社を設立しました。同社は、原材料へのアクセスや輸送面の改善を図るため、程なくニューヨーク州ブルックリン、次いでニューヨーク州コーニングに移転。農業都市をガラスイノベーションの中心地に変えました。それから100年あまり「コーニングガラスワークス」の社名を掲げてきましたが、ハイテクにフォーカスした事業内容やグローバル展開を反映して、社名を「コーニングインコーポレイティッド」に変更しました。

1877
当時一般的だった鉄道用レンズは、集光のためにうね(ridge)が必要でしたが、汚れが溜まりやすく信号の視認性が損なわれ、そのために事故が多発していました。コーニングは、滑らかな表面を持つ画期的レンズを設計し、同社初の特許を取得。鉄道会社との継続的ビジネスにつなげました。その後、視認性を高めるカラーレンズおよび割れに強い低膨張ガラスにより、安全性の一層の向上に貢献してきました。

1879
コーニングはトーマス・エジソンの炭素フィラメントを覆うガラス球を開発し、電球の開発に貢献しました。その後、ガラス球の経済的大量生産方法を発明することで、電球は一般にも手の届く価格になりました。

1915
コーニングの物理学者、Jesse Littleton博士はある日、妻のBessieに耐熱ガラスジャーでケーキを焼いてみるよう頼みました。常識にとらわれない発想から生まれた実験から誕生したのがPYREX®Glassです。ここから、同ブランドの高耐久性調理器具や業界をリードする実験器具が生まれました。

1934
有機化学者、J. Franklin博士が、ラボであれこれと実験を重ねる過程で高純度溶融シリカを開発しました。これが、望遠鏡用反射鏡から携帯電話の3Dセンシング用部品まで、無数のイノベーションの土台となったのです。

1934
コーニングは初のシリコーン樹脂合成に成功。接着剤、封止剤、潤滑剤など幅広い用途に用いられるようになりました。このイノベーションをきっかけに、1943年合弁会社ダウコーニングが誕生。創業70年を超える企業に成長しています。

1935
コーニングは、パロマー天文台のヘール望遠鏡に用いる200インチ口径のミラーブランクを製造。当時としては世界最大のガラスでした。このイノベーションを用いた天文学者は、宇宙が何十億もの銀河からなることを突き止めたのです。その後コーニングは、ハッブル望遠鏡、ジェミニ望遠鏡、すばる望遠鏡に用いられる反射鏡を製造しました。

1939
ニューヨークシティで開催された万国博覧会において、RCA社が展示した未来型テレビにコーニングの9インチ円形ブラウン管が用いられました。それから10年と経たないうちに、コーニングはテレビ用ブラウン管の量産プロセスを開発。その結果、何百万という人々が手頃な値段でテレビを入手可能になったのです。

1952
S. Donald Stookey 博士の偶然のミスが、急激な温度変化や落下に強い材料の発明につながりました。そこからCorningWare®調理器具が生まれ、ガラスセラミックという新たな材料がコーニングのラインナップに加わりました。

1961
コーニングはマーキュリー計画の宇宙船向けに耐熱窓を提供し、アメリカ初の有人宇宙飛行の成功に貢献しました。それ以来、すべてのアメリカ有人宇宙船窓にコーニングのガラスが用いられています。

1964
コーニングの科学者、Stuart Dockerty およびClint Shay がフュージョンオーバフロー製造方法を開発。平坦度に優れる清浄なガラス製造が可能になりました。この製造方法が、LCDガラス、Corning® Gorilla® Glassその他、新たな業界創出につながるようなガラスイノベーションの製造プロセスに発展していきました。

1970
電話システムへの負荷が高まる中、通信事業者は容量を増やす方法を模索していました。そこでDonald Keck博士、Robert Mauer 博士、Peter Schultz博士が初の低損失光ファイバを開発し、通信革命を導きました。

1972
各自動車メーカーは、1970年大気浄化法で定められた厳しい新規制への対応に待ったなしの状況にありました。コーニングの科学者、Rodney Bagley博士、Irwin Lachman博士、Ronald Lewis博士は、触媒コンバータの中心部品となる多孔性セラミック担体を開発。現在まで世界標準製品となっています。

1982
アクティブ マトリックスLCDに取り組んでいた研究ラボは、従来のガラスでは複雑な回路を扱う上で精度、安定性または耐久性が不足していると判断。コーニングは、フュージョンプロセスにより、彼らの期待を上回る品質を有し、追加の研削、研磨が不要なガラスを製造しました。

2000
ディスプレイメーカー向けにガラス属性の強化を追求してきたコーニングは、極めて低密度のガラス組成を開発。これにより、液晶ディスプレイはこれまで想像できなかった領域へと進化しました。驚きの軽さと高解像度のコーニングのEAGLE Glass製品ラインにより、ディスプレイの薄型化、大型化が可能になり、液晶テレビの普及を後押ししました。

2004
自宅ネット環境の高速化と接続性向上を求める消費者の声が高まる中、通信事業者はより優れたアクセスネットワーク構築を必要としていました。コーニングは、FTTH設置作業のスピード化、簡素化、低コスト化を実現するOptiTap® コネクタでこうした需要に応え、後の「モノのインターネット(IoT)」に向けた基礎を築きました。

2007
コーニングの科学者は、信号損失を最小限に抑えながら直角に曲げられる、業界に変革をもたらす光ファイバを発表。ClearCurve®ファイバは、集合住宅、データセンタ、企業向けネットワークなど、ケーブル敷設の難しい環境において、堅牢な高速接続を可能にします。

2007
コーニングのHYPERテクノロジー製品により、医薬品研究者やメーカーは効率性を高めることが可能になりました。コーニングは、表面技術に関する専門知識を応用することで、省スペースで大量の接着細胞を培養する高性能・高収率製品を創出しました。

2007
某大手テクノロジーメーカーが待望のスマートフォン発売に向けて準備を進める中、既存のカバー材料では製品の美観、耐久性に関する要件を満たしていないと判断。そこでコーニングは 、驚くほど薄型・軽量かつ耐傷性に優れ、日常使用に伴う過酷な状況でも高い耐久性を維持するGorilla® Glass でこれに応えました。

2012
コーニングは、従来の常識を覆す超薄板フレキシブルガラスを開発しました。Willow®Glassは1ドル紙幣よりも薄く、フレキシブルディスプレイからインテリアデザイン用ガラスラミネート、ロールツーロール製造等の新たなガラス加工法まで、画期的な可能性を創出しました。

2013
コーニングは、世界初の抗菌カバーガラスを開発しました。汚れや臭いの原因となる細菌の増殖抑制に効果的なAntimicrobial Corning® Gorilla® Glassは、スマート フォンその他のタッチデバイスに付加価値をもたらすだけでなく、医療、外食産業など細菌類に特に注意が必要な環境における、ガラス表面の新たな可能性を拓きました。

2013
ホテルやコンベンションセンターのような、人が密集する環境において、ネット接続はあればいい、というレベルから必須レベルになっています。コーニングは、Optical Network Evolutionで複数の室内有線・無線・携帯電話接続サービスを実現しました。光ファイバベースのネットワークで、単一のシンプルな設備で優れた接続拡張性を提供します。

2015
自動車に対して高い水準のスタイルや性能を求める消費者の声が高まる中、コーニングは自動車産業のイノベーション推進をサポートしています。Gorilla Glass for Automotive は、消費者がスマートフォンに求めるのと同レベルの先進能力を有する、光学的に優れたウインドウや洗練されたダッシュボード、コンソールを実現します。

2015
コーニングは、NASAの「New Horizon」ミッションに極めて重要なテクノロジーを提供し、宇宙の謎の解明を支援し続けてきました。コーニングの光学機械部品は、3枚の高精度ミラーを内蔵しており、初の冥王星詳細画像撮影に貢献しました。

2016
スマートウォッチやフィットネストラッカーがハイテク市場に活況をもたらす一方で、そうしたデバイスのタッチ画面は、これまで以上に過酷な使用環境に日々さらされるようになりました。コーニングは、そうしたウェアラブル技術向けに、驚異的な耐擦傷性を備えた Gorilla® Glass SR +で応えました。

2016
現代のガソリン自動車は、高水準のエンジン性能と燃費を実現していますが、微粒子物質(PM)を排出しています。排ガス浄化技術のリーディングカンパニーとして実績を重ねてきたコーニングは、有害排ガス物質を削減するために、ガソリンパーティキュレートフィルタ(GPF)製品を発売しました。Corning® DuraTrap® GC フィルタは、エンジン性能を犠牲にすることなく厳しい大気規制への対応を図りたい自動車メーカーをサポートします。

2017
医薬品の製剤、精製において無数の進化が起こっているのに対して、パッケージについては19世紀後半以降ほぼ変わっていませんでした。コーニングは、21世紀の医薬品にふさわしいガラスパッケージソリューションを開発。Corning Valor® Glassは、粒子汚染や破損、ひびの発生を大幅に低減するとともに、スループットの大幅向上を達成しました。それにより、Valor Glassは患者の保護、医薬品製造の向上をもたらしています。
コーニングは人々の暮らしを変えるイノベーションに注力しています。
コーニングは数多くの実績を残してきました。しかし、私たちが描くビジョンに限界はありません。
これからも、困難な課題を解決し続けていきます。これからも、業界に大きな変革をもたらしていきます。これからも、人々の暮らしを高めていきます。
コーニングは1851年以来、こうした取り組みをずっと続けてきました...そしてその歩みは、まだ始まったばかりなのです。
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