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はじめに重炭酸ベースの培地で水和とありますがお勧めの試薬や培地は何でしょうか?
DMEMなどの細胞培養用の培地で重炭酸ナトリウムなどであらかじめpH調整してあるものをお使いください。通常は、使用する細胞用の培地を、無血清の状態で準備いただければ結構です。
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誘引物質は、上下両方のチャンバーに入れるべきですか? また、入れる薬剤はどんなものを使えばいいのでしょうか?

誘引物質は、下側(basolateral側)に入れてください。誘引物質はゆっくりと上側(apical側)へと拡散し、細胞を誘導する濃度勾配ができます。実験の詳しい手順は、ユーザーズガイドに従ってください。よく使用される誘引物質は、血清です。任意のグロースファクターや薬剤も使用できます。

 

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細胞を播種した後やインキュベーションした後にインサートのメンブレンを下からみると、メンブレンとプレートの底の間に泡が入ることがあります。泡が生じてしまったらどうしたらよいですか?

BioCoat™マトリゲルインベージョンチャンバーを、ウェルの刻み(ノッチ)に正しくセットし、泡が入らないよう操作することは重要です。誘引物質含有培地や、コントロール用培地を、コンパニオンプレートのウェルに入れます。無菌的な手技にて、培地を入れたコンパニオンプレートのウェルに、インサートをセットします。泡を防ぐため、インサートをやや斜めに傾けながら培地に浸し、刻み(ノッチ)に合わせてセットします。

 

中央部に大きめの泡が入ったときは、浸潤を始める前に、インサートをゆすって泡を逃したり、インサートをセットしなおす、下側の培地を出し入れするといった方法で、泡を除いてください。何度もインサートをセットしなおしたり、培地を出し入れすると、かえって泡が増えることがありますので、注意してください。

 

また、インキュベーション後にメンブレンやインサートのふちに引っかかっているような小さな泡は問題ありません。

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実験前に行うインサートの水和は、コントロールインサートでも同様に行えばいいのでしょうか?
水和は、コート後に乾燥させたマトリゲルの前処理のために行う作業ですので、コントロールインサートは、水和を行う必要はありません。
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マトリゲルインベージョンチャンバー使用前に、どのように準備をすればいいですか?

製品を-20℃の冷凍庫から取り出し、室温に戻してください。インサートがコンパニオンプレートのウェルの刻み(ノッチ)にセットされていることを確認します。あらかじめ温めておいた重炭酸塩ベースの培地をインサートに加えます。添加培地量は、下記に従ってください。5% CO2インキュベーター内で、2時間水和を行います。

注意:全てのインサートを一回の実験で使用しない場合、使用する分だけを溶かしてください。凍結融解を繰り返すと、マトリゲルのコーティングが劣化します。製品は、無菌条件下で封を開け、無菌操作にてコンパニオンプレートに移します。使用しないインサートは、すぐにパッケージの封を閉じ、-20℃の冷凍庫に戻してください。

 

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遊走・浸潤の間に、細胞が弱ってしまうのが心配です。上のチャンバーに血清をいれてもかまいませんか?
特に血清を誘引物質とするときには、血清の添加はお勧めしていません。まずは0.1~0.2% BSAをお試し下さい。血清をいれなくてはならない場合は、0.4%程度までを目安にしてください。血清濃度が高くなると、濃度勾配が乱れる原因となります。
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マトリゲルをインサートから拭い取るときに、何かコツはありますか?

インサート内の培地はあらかじめ捨てて、湿った綿棒で拭ってください。底が下の床面に当たらないようにインサートは斜めに持ち、細胞をしっかりと拭い取ってください。このとき、メンブレンが外れないように力を加減してください。また、隅の部分を取り残すことがあるので隅にも綿棒を当ててください。

 

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メンブレンはどのように切り取ったらよいですか?専用の器具はありますか?

メンブレンは、染色が終了するまで切り取らないでください。切り取りの専用器具はありませんが、#11の外科用メスなどで枠から切り取ってください。切り取ったメンブレンはすぐに細胞がいる方を下に向けてスライドグラスにおき、上から封入液で封じて、カバーガラスを被せます。

 

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水和した後のインサートは、どのくらい保管できますか?水和後に、数日間保管できますか?
インサートは、2時間水和した後に、すぐ使用してください。もし翌日に使用すると、データのばらつきが大きくなります。24時間以上経過したものは、使用しないでください。