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細胞培養の基礎知識シリーズ 全4回

Corning マトリゲル基底膜マトリックスの性質

 

本ページの情報は、Corning マトリゲル基底膜マトリックス よくある質問と回答およびCorning Matrigel Matrix(CLS-047)のCorning Matrigel Matrixに関するQ&Aの内容に加筆・編集したものです。

 

  • Corning マトリゲル基底膜マトリックスの屈折率はいくつですか?

    Corning マトリゲル基底膜マトリックスの屈折率は、20℃で1.3406から1.3407で、水の屈折率は20℃で1.333なので、相対屈折率は1.0056です。

     

  • Corning マトリゲル基底膜マトリックスには自家蛍光はありますか?

    Corning マトリゲル基底膜マトリックスは、DMEMおよびゲンタマイシンに透析したタンパク質溶液です。タンパク質成分は蛍光を発しますが、励起はUV範囲にあります。DMEMには、実験に干渉する可能性のあるビタミンのような物質が含まれています。コントロール実験を行ない、バックグラウンド蛍光を測定することをお勧めします。

     

  • Corning マトリゲル基底膜マトリックスの色が違うのはなぜですか?

    Corning マトリゲル基底膜マトリックスのバイアルを凍結、または融解したときに、淡黄色~濃赤色を呈することがあります。これは、重炭酸塩緩衝液およびフェノールレッドが二酸化炭素と相互作用することによるものです。フェノールレッドは、-20 ℃以下あるいは酸性pHで明るい黄色を呈し、0 ℃から-20 ℃では不活性、生理学的pHかつ 0 ℃以上の場合は赤色を呈します。色が異なるのは正常なことで、製品の性能に影響は与えず、5% CO2で調整すると色の変化は元に戻ります。

    Corningマトリゲル基底膜マトリックスのバイアル

     

  • 融解したCorning マトリゲル基底膜マトリックスの正常な外観はどのようなものですか?

    融解した製品には、フェノールレッドが含まれるため、赤からピンク色を呈します。バイアル中の製品は透明です(フェノールレッド含有でもフェノールレッドフリーでも)。通常濃度の製品は液状です(ゲル化していません)。高濃度(HC)製品は、粘度が高く、透明ではありません。

    Corningマトリゲル基底膜マトリックスのバイアル

     

  • Corning マトリゲル基底膜マトリックスの粘度が高いのはなぜですか?

    タンパク質濃度が高いほど粘度も高くなります。濃度が13.0 mg/mL以上になると非常に粘度が高くなります。Corning マトリゲル基底膜マトリックスは、通常高い粘性を示し、希釈するまでは流動性が低いままです。高濃度Corning マトリゲル基底膜マトリックスも希釈せずに細胞や注入に使用でき、また、どのようなタンパク質濃度にも希釈でき、標準濃度のCorning マトリゲル基底膜マトリックスと同様に使用できます。最適なタンパク質濃度は、アプリケーションごとに異なります。Corning マトリゲル基底膜マトリックスは、「霜取り装置のない」冷凍庫で保管することが重要です。誤って「霜取り装置付き」冷凍庫に保管した場合、製品が繰り返し凍結・融解され、「塊状」になることがあります。一度に使う量ごとに小分けしておくことによって、凍結・融解を最小限にすることも必要です。ゲル化したままで凍結した場合、融解した際にゲル化したままになる場合があります。融解後は必ず氷に挿した状態にしてください。

     

  • Corning マトリゲル基底膜マトリックスのゲル化に必要な最低濃度はどれくらいですか?

    最適なタンパク質濃度はアプリケーションによって異なるため、アプリケーションごとに最適なタンパク質濃度範囲を決める必要があります。Corning マトリゲル基底膜マトリックスは 3 mg/mLまでの希釈であればゲルを形成します。希釈するときに、連続希釈で目的の濃度を得るのではなく、かならず目的とする特定の濃度(mg/mL)に希釈してください。in vivoアプリケーションでは、ゲル化が不完全にならないために、Corning マトリゲル基底膜マトリックスを最終濃度 4 mg/mL以下に希釈しないでください。

    ※薄層コートの場合を除く。

    ※浸潤アッセイ用のコーティングについてはコーティング プロトコールのページをご参照ください。