Corning マトリゲル基底膜マトリックスからの細胞回収
本ページの情報は、Corning マトリゲル基底膜マトリックス よくある質問と回答およびCorning Matrigel Matrix(CLS-047)のCorning Matrigel Matrixに関するQ&Aの内容に加筆・編集したものです。
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Corning マトリゲル基底膜マトリックスから細胞を回収するにはどうしたらよいですか?Corning ディスパーゼとCorning セルリカバリーソリューションの使い分けはありますか?
Corning マトリゲル基底膜マトリックスで培養した細胞の回収には、Corning ディスパーゼ(カタログ番号 354235)またはCorning セルリカバリーソリューション(カタログ番号 354253)の使用をお勧めします。
Corning ディスパーゼは、細胞に損傷を与えたり、細胞表面タンパク質を切断したりしないため、トリプシンやコラゲナーゼ、他のタンパク質分解酵素よりも、より穏やか、かつ効率的にシングルセル懸濁液を得ることができます。そのため、Corning ディスパーゼで回収した細胞は傷つきにくく、継代培養やバイオアッセイに使用できます。また、Corning ディスパーゼは組織の剥離にも使用できます。
Corning セルリカバリーソリューションは、代謝実験やRNA回収にお勧めします。この試薬を使用すると、4 ℃で非酵素的な方法で細胞を回収できます。Corning マトリゲル基底膜マトリックスにはRNAが含まれているため、RNA分析実験を行なう場合には、ネガティブコントロールサンプル(細胞を含まずにインキュベートしたCorning マトリゲル基底膜マトリックス)を用意する必要があります。
上記のほかに、Corning マトリゲル基底膜マトリックスから細胞回収を行うには次の方法があります。
◗温度を4 ℃から8 ℃の間に下げ、Corning マトリゲル基底膜マトリックスを脱重合させます。これには時間がかかり、全てのアプリケーションに向いているわけではありません。
◗遠心してCorning マトリゲル基底膜マトリックスを壊します。
参考資料:Extraction of Three-Dimensional Structures from Corning Matrigel Matrix Guidelines for Use
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Corning® BioCoat®薄層マトリゲルコート製品から細胞を回収するにはどうしたらよいですか?
通常の培養と同様にトリプシンなどの剥離液での回収が可能です。セルフコートの薄層コーティングも同様です。
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