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滅菌の有効期限は?

γ線滅菌を行っているので、パッケージに破損のない限り、滅菌性は保持されます。ただし、プラスチックが劣化する可能性があるので、3〜5年ぐらいでの使用をおすすめします。製品によっては有効期限が設定されていることがありますので、確認が必要な場合は、品質保証書/製品規格書のサイトからダウンロードできます。

 

  品質保証書/製品規格書のサイト

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ディッシュの中で、イージーグリップタイプとありますがどんな製品ですか?
35mm(カタログ番号:351008、353001、353801)、60mm(カタログ番号:353004)ディッシュにイージーグリップを採用しています。フタとディッシュの外形サイズが同じなので、フタとディッシュ本体を同時に持つことができます。フタだけを取り外してしまう心配がないため、無菌状態における操作性に優れています。
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ノンパイロジェンとは?
パイロジェン(pyrogen)とは、微生物に由来する多糖類で、発熱性物質のことです。細胞培養では、細胞活性に様々な影響を与えます。

弊社ではパイロジェンの主要物質であるエンドトキシンの量が発熱を起こす基準値以下であることを確認している製品をノンパイロジェンと呼んでいます。
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ロットが変わったら細胞の増殖や接着の度合いが変化しました。どうしてですか?
プラスチックの培養表面の微妙な差が影響することもありますが、継代による細胞の性質の変化、培地に含まれる物質の分解などによる変化、培地や血清のロット変化が主要な原因であることが多く、まずこれらの点の確認をお願い致します。
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細胞が同心円状に接着しましたが、プラズマ放電の過程に問題はないのですか?
この現象はインキュベーター付近に振動を発するモーターのようなものがあると起こることが以前から知られています。プラズマ放電が原因で同心円状に接着の強弱が出るとは思われません。
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培養容器は、オートクレーブで滅菌できますか?
ポリスチレン製の容器は、高熱によって変形しますので、オートクレーブをかけないでください。ポリプロピレン製の容器も長時間の高熱によって変形する恐れがありますので、オートクレーブはお勧めできません。
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表面処理の違いを教えてください。
スタンダード(ノントリートメント)は、ポリスチレンを射出成型に注入しただけで、特別な表面処理を行っていません。一般的に、疎水性で、細胞の接着が弱い表面です。

エンハンス処理は、疎水性のプラスチック表面を親水性に変化させ、親水性を増しています。この処理によって、抗体のようなタンパクとの結合力が増しているので、イムノアッセイ等にお勧めです。

細胞培養表面処理は、ポリスチレンの表面にチャージを与える処理を行う事で、細胞が接着しやすいように工夫してあります。この処理では一度真空にしたチャンバーに一定濃度の酸素を満たした後、プラズマ放電を行い、プラスチック表面を酸化させます。こうしてできた表面は負電荷をもっています。  

プライマリアでは酸素の他にアンモニアガスを加え、プラズマ放電を行うため、プラスチック表面には負電荷と正電荷が混在し、接着しにくいプライマリー細胞(初代細胞)や神経細胞の接着を促進することができます。

表面電荷の模式図はこちらをご覧ください