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Targeting metabolic vulnerability by combining NAMPT inhibitors and disulfiram for treatment of recurrent ovarian cancer

Targeting metabolic vulnerability by combining NAMPT inhibitors and disulfiram for treatment of recurrent ovarian cancer

Kei Kudo, Yoshimi Endo Greer, Daniel R. Crooks, Ye Yang, Jeffrey R. Brender, Teruhiko Yoshida, Brittney S. Harrington, Rahul Kamdar, Soumya Korrapati, Yusuke Shibuya, Leah Henegar, Jeffrey Kopp, Takeo Fujii, Stanley Lipkowitz & Christina M. Annunziata

Cell Death and Disease (2025) 16:342. https://doi.org/10.1038/s41419-025-07672-3


Copyright © Authors 2025

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NAMPT阻害剤とジスルフィラムの併用による代謝的脆弱性の標的化:
再発性卵巣がん治療

NAMPT阻害剤とジスルフィラムの併用による代謝的脆弱性の標的化:
再発性卵巣がん治療

概要

卵巣がん(OV)は婦人科がんの中で最も死亡率が高く、進行すると腹膜や腹腔に広がり、腹水中に浮遊する細胞塊を形成します。これらには治療抵抗性や再発を引き起こすがん幹細胞(CSCs)が多く含まれています。本研究では、コーニングの超低接着表面培養容器で卵巣がん細胞株を3D培養することで、がん幹細胞(CSCs)の性質を強く持つ細胞集団を再現し、従来の接着培養よりも「幹細胞性」が高いことが確認されました。 メタボロミクス解析により、スフェロイドはTCA回路でのグルコース利用、ヌクレオチドリン酸化、フォスフォクレアチンの増加により高エネルギー状態を維持していることが判明しました。また、NAD⁺合成酵素NAMPTがOVで高発現しており、治療標的および予後因子となる可能性が示されました。さらに、NAMPT阻害剤とALDH阻害剤であるジスルフィラムの併用によりミトコンドリア機能が阻害され、G2/M期で細胞周期が停止することが示され、動物モデルでは腫瘍抑制と生存期間延長が確認されました。上記のように、卵巣がん幹細胞を標的とする前臨床モデルとしてのスフェロイドの可能性を実証するとともに、NAMPT阻害剤とジスルフィラムの併用が再発性卵巣がん克服に向けた有望な治療戦略であることを示唆する結果を得ました。

本研究で使用されているCorning ULA製品

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