コーニングインコーポレイティッド (NYSE: GLW)は本日、2017年第2四半期の業績を発表しました。
ニュースサマリー:
- 好調な勢いの持続を実証した第2四半期業績。GAAPおよびコア売上高は共に前年比6%増の25億USドルおよび26億USドル。GAAPおよびコア一株利益は共に0.42USドルで第1四半期に続き増加。
- 堅調な事業部門業績: オプティカルコミュニケーション部門 の売上高、前年比13%増。スペシャリティマテリアルズ部門の売上高、同27%増。ディスプレイテクノロジー部門 のガラス価格低下は引き続き小幅にとどまり、ガラス生産量も予想通り増加。
- 通年の事業目標および、戦略と資本配分の枠組み目標の達成に向けて順調な歩みを継続。
- 戦略と資本配分の枠組みに関する取り組み、更なる進展:
-2015年10月以来、株主に74億USドルを還元するとともに、持続的なリーダーシップと成長にむけた投資を実施
-的を絞りまとまりあるポートフォリオにより、引き続き株主に大きな価値を創出し、顧客満足を提供。一例として、革新的な新型医薬品用ガラスパッケージソリューション、Corning Valor™ Glass を最近発表。
ウェンデルP.ウィークス 会長、CEO兼社長は、次のようにコメントしています。「上半期の業績には非常に満足しています。また、我々の戦略と資本配分の枠組みに関する目標に向け順調に進んでいることも大変喜ばしいことです。的を絞った、まとまりあるポートフォリオを通じて、今後も極めて困難な課題への対応を図るお客様を支える革新的なソリューションを提供してまいります。患者様を守り、医薬品製造を向上させる優れた医薬品用パッケージソリューションであるCorning Valor™ Glass は、MerckやPfizerのような業界のリーダーとの協力を通じて画期的イノベーションを創出する、我々の取り組みを示す好例と言えるでしょう。」
戦略と資本配分の枠組みの進捗状況
戦略と資本配分の枠組みでは、2019年までの当社のリーダーシップ優先事項を定めています。この枠組みは、ポートフォリオの的を絞るとともに優れた財務力を活用することにより、株主の皆様に大きな価値を創出するよう策定されたものです。2019年までに125億USドル以上を株主に還元する、という目標に対して大幅な進捗が見られました。第2四半期には、配当と株式の買戻しを通じて株主の皆様へ約8億USドルを還元しました。2015年10月の同枠組みの発表以来、当社は株主の皆様に合計で74億USドルを還元しています。また、将来の成長と持続的なリーダーシップに向けて、約100億USドルを投資しています。
ウィークスは次のようにコメントしています。「コーニングは、各分野の定番となる製品を発明し、拡張性に優れた製造プラットフォームを開発するとともに、業界をリードするお客様と強固な信頼に基づく関係を構築することにより、価値を創出しています。先週、MerckおよびPfizerと共にCorning Valor™ Glass パッケージを発表したことに加え、第2四半期には、Verizon および Apple も当社との重要な協力体制を発表しました。これらは、コーニングの能力がお客様のエコシステムにおいて不可欠であることを裏付けるものであり、当社の今後の成長を示す良い兆候と言えるでしょう。」
2017年第2四半期の業績と比較(一株利益を除き単位100万USドル)
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| Q2 |
| Q1 |
| 増減率 |
| Q2 |
| 増減率 | |||
GAAP 純売上高 |
| $ | 2,497 |
| $ | 2,375 |
| 5% |
| $ | 2,360 |
| 6% |
GAAP 純利益* |
| $ | 439 |
| $ | 86 |
| 410% |
| $ | 2,207 |
| (80%) |
GAAP 一株利益* |
| $ | 0.42 |
| $ | 0.07 |
| 500% |
| $ | 1.87 |
| (78%) |
コア売上高** |
| $ | 2,590 |
| $ | 2,485 |
| 4% |
| $ | 2,440 |
| 6% |
コア利益** |
| $ | 431 |
| $ | 407 |
| 6% |
| $ | 434 |
| (1%) |
コア一株利益** |
| $ | 0.42 |
| $ | 0.39 |
| 8% |
| $ | 0.37 |
| 14% |
*2016年第2四半期GAAP純利益および一株利益は、ダウコーニングの戦略的再編による一時的非課税所得27億USドルを含む。
**non-GAAPによる数値。GAAPによる数値とNon-GAAPによる数値の調整については、このニュースリリースに続く表やコーニングウェブサイトでご覧いただけます。コア業績(Non-GAAP)は、日本円および韓国ウォンの為替レートの変化や、その他コーニングの通常の経営状況を反映しない項目による影響を除くように調整。コーニングは、日本円の対USドル為替レートの変化や、その他コーニングの通常の経営状況を反映しない項目に関する予測は行っておりません。その結果として、コーニングは GAAP ベースのガイダンスを提供することができません。コア業績指標の詳細については「Non-GAAP財務指標の使用について」を参照。
部門別業績と展望
ディスプレイテクノロジー部門:
|
| Q2 |
| Q1 |
| 増減率 |
| Q2 |
| 増減率 | |||
GAAP 純売上高 |
| $ | 748 |
| $ | 736 |
| 2% |
| $ | 801 |
| (7%) |
GAAP 純利益 |
| $ | 211 |
| $ | 249 |
| (15%) |
| $ | 204 |
| 3% |
コア売上高** |
| $ | 841 |
| $ | 846 |
| (1%) |
| $ | 880 |
| (4%) |
コア利益** |
| $ | 240 |
| $ | 256 |
| (6%) |
| $ | 237 |
| 1% |
注記: ディスプレイテクノロジー部門だけは、コア純売上高とGAAP純売上高が一致していません。ディスプレイテクノロジー部門の売上高の大半が円建てのため、同部門の純売上高は、円からUSドルへの為替レートの影響を除くよう調整されています。
第2四半期は、ディスプレイテクノロジー部門は堅調な業績を達成しました。コア売上高は8 億4100万USドル、コア収益は2 億 4000 万USドルとなりました。前四半期と比較して、LCDガラス市場およびコーニングのガラス生産量は、一桁台前半の成長となりました。また、LCDガラス価格低下は穏やかに推移し、実質的に第1四半期よりも小幅にとどまりました。
第3四半期は、LCDガラス市場全体およびコーニングの生産量は、前四半期比で引き続き一桁台前半の成長と予想しています。また、前四半期からのガラス価格低下は穏やかに推移し、第2四半期と同程度になると予想しています。
トニー・トリペニー、シニアヴァイスプレジデント兼CFOは、次のようにコメントしています。「通年のガラス需要は、市場全体の動向に沿って一桁台半ばの伸びと予想しています。また、ガラス価格低下については10%以下になると見込んでいます。」
オプティカルコミュニケーション部門:
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| Q2 |
| Q1 |
| 増減率 |
| Q2 |
| 増減率 | |||
GAAP 純売上高 |
| $ | 882 |
| $ | 818 |
| 8% |
| $ | 782 |
| 13% |
GAAP 純利益 |
| $ | 101 |
| $ | 82 |
| 23% |
| $ | 77 |
| 31% |
コア利益** |
| $ | 108 |
| $ | 93 |
| 16% |
| $ | 86 |
| 26% |
オプティカルコミュニケーション部門の第2四半期売上高は、前年同期比13%増となりました。北米FTTH市場において需要が好調であったことが追い風となりました。第3四半期は、売上高が前年から10%以上の増加と予想しています。
エンバイロメンタルテクノロジー部門:
|
| Q2 |
| Q1 |
| 増減率 |
| Q2 |
| 増減率 | |||
GAAP 純売上高 |
| $ | 263 |
| $ | 275 |
| (4%) |
| $ | 259 |
| 2% |
GAAP 純利益 |
| $ | 32 |
| $ | 31 |
| 3% |
| $ | 37 |
| (14%) |
コア利益** |
| $ | 32 |
| $ | 37 |
| (14%) |
| $ | 37 |
| (14%) |
エンバイロメンタルテクノロジー部門の第2四半期売上高は、世界的な自動車市場の成長および、新たな受注を獲得したことにより、前年比2%増となりました。第3四半期の売上高は、前年同期比一桁台前半の成長と予想しています。
スペシャリティマテリアルズ部門:
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| Q2 |
| Q1 |
| 増減率 |
| Q2 |
| 増減率 | |||
GAAP 純売上高 |
| $ | 337 |
| $ | 300 |
| 12% |
| $ | 266 |
| 27% |
GAAP 純利益 |
| $ | 56 |
| $ | 48 |
| 17% |
| $ | 38 |
| 47% |
コア利益** |
| $ | 58 |
| $ | 48 |
| 21% |
| $ | 48 |
| 21% |
スペシャリティマテリアルズ部門の第2 四半期売上高は、Gorilla Glass の出荷が伸びたことで、前年同期比27%増 となりました。第3四半期の売上高は、前年同期比一桁台前半から半ばの成長と予想しています。
ライフサイエンス部門:
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| Q2 |
| Q1 |
| 増減率 |
| Q2 |
| 増減率 | |||
GAAP 純売上高 |
| $ | 221 |
| $ | 210 |
| 5% |
| $ | 215 |
| 3% |
GAAP 純利益 |
| $ | 14 |
| $ | 17 |
| (18%) |
| $ | 17 |
| (18%) |
コア利益** |
| $ | 19 |
| $ | 20 |
| (5%) |
| $ | 21 |
| (10%) |
ライフサイエンス部門の第2四半期売上高は、前年同期比600万USドル増加しました。第3四半期の売上高は、前年同期比一桁台前半の成長と予想しています。
最後に
トリペニーは次のようにコメントしています。「好調だった上半期の業績を踏まえ、我々は通年の事業目標を達成できるものと確信しています。当社のポートフォリオには、5つの非常に強力な市場アクセスプラットフォームが含まれており、それぞれにおいて競合他社に打ち勝っています。我々のイノベーションおよび最低コスト製造へのコミットメントは、競争上の大きな強みになっています。すべてのプラットフォームにおいて強力な顧客関係をうまく活用していることを、今後も実証していきます。」
今後の説明会について
コーニングは、8月30日にシカゴで開催される2017年ジェフリーズ セミコンダクター、ハードウェアおよびコミュニケーションズインフラストラクチャーサミットおよび、9月7日にニューヨークで開催される2017年シティグローバルテクノロジーカンファレンスに参加します。
第2四半期のカンファレンスコールについて
コーニングは7月26日(水)の米東部標準時間午前8時30分より、 第2四半期のカンファレンスコールを開催します。開始時刻の 10-15分前にフリーコール (800) 230-1074あるいは国際アクセス番号(612) 288-0329 までお電話ください。ホストはNICHOLSONです。カンファレンスコールの様子をライブオーディオウェブキャストでお聴きになるには、コーニングのウェブサイト(www.corning.com/investor_relations)をご覧になり、Eventsをクリックして指示に沿って進めてください。カンファレンスコールの録音再生は、米東部標準時間同日の午前11時から、8月9日(水)の午後5時まで行います。(800) 475-6701 あるいは国際アクセス番号(320) 365-3844までお電話いただければ、お聴きいただけます。アクセスコードは426629です。ウェブキャストの内容は、カンファレンスコール実施後1年間アーカイブに保存されます。
本プレスリリースの情報の表示について
Non-GAAP財務指標は、GAAP(一般に公正と認められた会計原則)またはそれに代わるものに準拠していません。コーニングの Non-GAAPの財務指標は、一般的な経済状況や企業活動において、基本となるファンダメンタルやトレンドを反映していないイベントによって引き起こされる項目の影響を排除しています。コーニングはNon-GAAPの財務指標の開示が、基本的な業績のトレンドを隠す恐れがある項目による影響を除いた財務成績を分析する助けになると考えています。これらのNon-GAAP指標と直接比較可能なGAAP指標との違いは、コーニングのウェブサイトのInvestorRelationsのページの”Performance”タブの中の“Financial Highlights”内で参照することができるほか、当社ウェブサイト上プレスリリースの付属資料でもご確認いただけます。
将来の見通しに関する注意点
本リリースには、「将来の見通しに関する記述」―将来的な事象に関する内容、つまり、程度の違いはあるものの本質的には不確定な事象について述べた内容―が含まれます。こうした記述は、将来的な当社の業績、既存/新規市場のシェア、収益・利益成長率、革新的技術開発力および新製品の商品化、コスト削減策の実施および価格改善施策、製造能力の最適化などに関するものです。
これに関連して、将来の見通しに関する記述には、「~だろう」、「~と考えている」、「~と予測する」、「~と期待する」、「~するつもりである」、「~と計画している」、「~を模索する」、「~と見ている」、「~となる可能性がある」、「~を目標とする」等の表現が多く含まれます。将来の見通しに関する記述は、現時点での推算や予測、一般的な経済状況、事業に関する知識、会社に影響を与える主要業績評価指標(KPI)に関する合理的な想定に基づくものではありますが、実際の結果と大きく異なる場合があります。コーニングは、将来の見通しに関する記述の更新を行うことはありません。将来の見通しに関する記述で示した、あるいは示唆した内容は、以下を含むリスク、不確実性その他の要因によって実際の結果と大きく異なる場合があります:競合製品や価格設定、重要な部品および材料の入手可能性やコスト、新製品の開発と商品化、大手顧客からの注文や需要、機器・施設・操業の予期せぬ中断、設備拡張および新規工場立ち上げコスト、予測される顧客需要水準に沿った資本支出の調整、計画レベルの四半期配当の支払いや株買い戻しに影響をもたらす可能性があるキャッシュフローや収益等の量と時期、株買い戻し・買収・ジョイントベンチャー・事業整理その他戦略的行動に関する資本配分計画の変更、リスク管理枠組みの効果。
これらの諸リスクその他要因の一覧については、Form 10-Kの年次報告書およびForm 10-Qの四半期報告書に記載されたリスク要因と将来の見通しに関する記述を参照ください。
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コーニングについて
コーニング(www.corning.com)は、材料科学における世界的有数のリーディングイノベーターとして、創業以来166年間にわたり人々の暮らしを変える発明を重ねてきました。ガラス科学、セラミックス科学、光学物性に関する圧倒的な専門知識と、強力な製造・エンジニアリング能力を武器に、産業に変革をもたらし人々の暮らし向上につながるような、様々な定番製品を開発してきました。研究開発およびエンジニアリングへの継続的投資、革新的な材料およびプロセスの独自の組み合わせ、そして各業界で世界をリードするお客様との深い信頼に基づく協力関係により、大きな成果をあげてきました。
コーニングの能力は幅広く応用可能で相乗的な効果を発揮します。こうした能力を武器に、絶え間ない市場ニーズの変化に応えるべく進化し、変動の激しい業界において新たな機会の獲得を図るお客様をサポートしています。現在事業を展開している市場には、オプティカルコミュニケーション、モバイル消費者向けエレクトロニクス、ディスプレイテクノロジー、自動車、ライフサイエンス研究容器等があります。また、業界をリードする当社製品・技術として、耐傷性に優れた携帯デバイス向けカバーガラス、最先端ディスプレイ向け精密ガラス、高速通信ネットワーク向け光ファイバ、無線技術、先進通信ネットワーク向け接続ソリューション、創薬・創剤の加速化を実現する高信頼製品、 乗用車・トラック向け排ガス浄化技術などが挙げられます。