プレスリリース

第一三共がコーニング Epic® Systemを導入

ラベルフリー創薬スクリーニング装置が日本の医薬品市場へ参入

CORNING, N.Y., 2007年10月11日 – コーニングインコーポレイテッド(NYSE: GLW)は、本日、第一三共株式会社がコーニング Epic® Systemを購入したと発表しました。Epic® Systemは第一三共株式会社の葛西研究開発センター(東京)の創薬研究へ導入されます。第一三共株式会社は世界的な医薬開発企業であり、日本で二番目の規模を誇る製薬企業です。第一三共株式会社がコーニング Epic® Systemを購入したことにより、コーニングのマイクロプレートをベースにしたラベルフリー創薬スクリーニング装置が日本の医薬品市場へ初めて参入する事になりました。

第一三共株式会社の探索第一研究所長 横田博博士は次のように語っています。「Epic® Systemはコーニングが長年培ってきた光通信技術と材料科学およびライフサイエンスの技術とが見事に融合した装置です。この装置が今後の我が社の医薬品研究開発を加速し大きな成果を納めるものと期待しております。」

「製薬業界における第一三共株式会社のリーダーシップの大きさを考えると、我々は、第一三共株式会社の創薬事業にEpic® Systemを導入するという決定を非常に喜ばしく思います。」とコーニング Epic® System事業総責任者のトム・リンチは述べています。コーニングは、拡大しつつある日本の顧客に対し強力なサポートを実施するために、日本にEpic®フィールドアプリケーションおよびサービスのチームを設立しました。Epic® Systemは光バイオセンサー技術に基づき、ハイスループット、ラベルフリースクリーニングを可能にした装置です。生化学アッセイおよびセルベースアッセイの両方の創薬研究へ適応可能であり、医薬品研究開発者へ有望な新規創薬ターゲットを評価するための最新の方法を提供します。また、従来のハイスループットアッセイでは検出できなかった生物学的相互作用も検出可能です。Epic® Systemではラベルの必要の無い光学技術が採用され、バイオセンサーと一体となったディスポーサブル384ウェルマイクロプレート、および8時間で40,000 ウェルまでスクリーニング可能なHTS準拠マイクロプレートリーダーで構成されています。工業規格に適合したマイクロプレートを利用するため、容易に既存の施設および装置と組み合わせることが出来ます。コーニングは、北米とヨーロッパ市場でEpic® Systemの導入に成功した後、今回日本市場へ初めて参入しました。

コーニングについて
コーニング (www.corning.com) は特殊ガラスおよびセラミックの世界的なリーディングカンパニーです。コーニングの150年以上の材料科学やプロセス工学の経験から、コンシューマーエレクトロニクスや自動車排ガス制御製品、テレコミュニケーション及び、ライフサイエンス向けに高度且つ、革新的技術製品の開発・製造を行っています。当社の製品には、液晶テレビ、コンピュータモニタやラップトップ向けLCDガラス基板、自動車触媒用セラミック担体及び、フィルタ、光ファイバ、ケーブル、通信ネットワーク向けの配線機器 、創薬分野向け光バイオセンサーなどがあります。また、その他にも、半導体、航空宇宙、防衛、天文、測定といった数々の産業向けに光学や特殊ガラスを用いた高度なソリューションを提供しています。

補遺
専門用語:
 

ハイスループットスクリーニング(HTS): 創薬研究では製薬会社が保有する50万から100万種にもおよぶ化合物ライブラリーの中から、有望なリード化合物を同定するためにハイスループットスクリーニング(HTS)装置が用いられています。一つの標的物質に対して何十万種もの化合物の反応を検査するために、小型化されたロボット装置を用いた効率の高いスクリーニング方法はHTSと呼ばれます。ここで良好な結果を示した化合物は更なる試験へと進められます。

ラベルフリー創薬スクリーニング: コーニングEpic® Systemは生体分子の相互作用の検出によく用いられる蛍光や放射性同位体のラベルを不要にしました。Epic® Systemではラベルなしに生体分子間の相互作用を直接測定する光学技術を利用しています。ラベルの必要をなくしたことにより、ラベルとの誤反応の減少、時間の節約、ラベルできない化合物の評価を可能としました。

光バイオセンサー: 光バイオセンサーとは生物学的反応の検出に使用される検出装置です。Epic® Systemには共振導波路回折格子(RWG)として知られる光バイオセンサーが用いられています。RWGは回折格子と高屈折率のコーティングで構成されています。この回折格子は導波路(特異的な波長の光を伝播する小さな経路)を形成し、この導波路回折格子と共鳴する波長の光のみが強く反射されます。そのほかの波長の光は透過していきます。

生化学的アプリケーションおよびセルベースアプリケーション: Epic® Systemはセンサーに固定された標的物質とそれに結合する物質との相互作用によって引き起こされるセンサー表面の微小な屈折率変化を検出します。このような直接的な生体分子の相互作用の検出は生化学的アプリケーションと呼ばれています。生化学的アプリケーションの例としては、抗原/抗体、低分子化合物/プロテアーゼ、低分子化合物/キナーゼ、タンパク質/DNAの相互作用が挙げられます。これら生化学的アプリケーションに加えて、Epic® Systemは試薬によって刺激された培養細胞の細胞内で引き起こされるイベントを検出することが可能です。これはセルベースアプリケーションと呼ばれ、Gタンパク質共役受容体やEGF受容体の刺激に伴う細胞内変化や細胞骨格調節などの観察例があります。

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